俺が荒れたりしたことはあったけど
その度に秋に支えられて一緒に過ごした
秋も二年生はほとんど学校に行ってなかったけど
俺たちの引きこもり生活に
三年生という中学最後の一年がやってきた
俺は断固行かないって言ったし
秋も最初は行かないって言ってたのに
新学期迎えて、行ってみないかって聞いてきた
どういう風の吹き回し?とか思ったけど
絶対嫌だって言った
それから秋は結局一週間に一度のペースで学校行ってた
俺は気に食わなかったけど
どんな感じか気になって、学校の様子をよく聞いてた
「学校行ったら割と平気だよ、多分」
って言うから、えぇ…とか言いつつ
行ってみることにした
三年生に上がる前の懇談で
秋と同じクラスじゃないと二度と行かねえって
先生に無理言ったら、同じクラスになった
それが俺にとって少し、いや結構な安心になった
久しぶりの学校はやっぱこわくて
秋に引きずられて少しずつ向かった
クラスに入ると、
あいつじゃん、いじめられてた奴〜、
今頃?、なんでいんの?、
って一気にいろんな声が聞こえて
いじめがフラッシュバックした
一瞬で頭グラグラして気持ち悪くなった
秋はすぐトイレ連れてってくれて
吐いてる俺の背中をさすってた