僕、社会的に尊敬される地位に就いて、安定した組織で仕事をしている人間ね。
そんな僕の職場の行き帰りにイトーヨーカ堂があって、出入り口付近に警備員がいる。見た感じ、同年代。
同年代ということは、小学校から高校までは同学年として、同じものを見てきているハズだね。
なのに、一方は僕のように尊敬され安定した地位で、もう片方は情けない底辺。
何とあわれな、と思い、道路の向こう側に渡り、警備員の行動を、煙草を吸いながらしばらく見ていた。
夜だった。