昭和末期から平成初期の「終わりなき日常」───
平成時代っていうのは、あの「終わりなき日常」が、一つ一つ破壊されていくプロセスだったな。
三十年経って、あの日常は終わったんだな、と思ってね。平成史を振り返るなら─────
平成元年:突然昭和時代が終わる
平成4年:バブル崩壊
平成7年:氷河期の本格的到来
平成8年以降:高度成長期以来の性的規範が崩壊、格安フーゾクに普通の女の子があふれ、普通の女子大生が本番AVに出るようになる
平成17から19年:小バブル期、景気回復の希望
平成20年:リーマンショック、どん底の不況が始まる(日本社会における労働の過酷化)
平成21年:若い娘が売春するのがいよいよ当たり前に
また、AVに普通の女子大生が多数出て奇抜、過激なプレーするのが当たり前に(AV女優の過酷な労働)

平成30年:ポスト平成時代を前に、AV業界にもローカルルール撤廃・規制強化が及び、「適正AV」の時代に
つまりは、管理社会がとうとうAVにまで及んできたってことだな。
平成末期の現在、ローカルルールが無効になり、世界ないし日本全体に通用する標準規格に統一される状況となっている。
セクハラ、性的強要───ローカルルールで許されてきたいろいろな習慣が許されなくなりつつある。
そのローカルルールとは、たいていは昭和時代に作られたルールであり、平成時代に入っても長らく通用してきたもので、それがポスト平成を前にした今になって通用しなくなっている。
日本ないし世界の標準規格に統一されつつある。
ポスト平成は、そうしたことが前提となる厳格な時代になりそうで────。
今まで「表現の自由」を盾にグレーゾーンで警察から黙認されてきたAVの規制・管理・適正化の動きも、その一部と言えるだろう。