お釈迦様が始めた仏教ですが、それが本来目指した境地があります。
それが「解脱」です。
何から解脱するのかというと、それは「輪廻転生」の輪からです。
インドの原始宗教では、人間の命は永遠という考え方がありました。
死ぬことで魂は再び六道のどこかに転生して、生を過ごすことになるのです。
お釈迦様は、そうした思想と真っ向から対立したのです。
つまり、輪廻転生から脱け出すことが、目指す境地であると考えたのです。