検索サイトのグーグルで名前などを入力すると、かつて逮捕された際の記事が表示されるとして、男性歯科医がグーグルに検索結果の削除を求めた訴訟で、歯科医の敗訴が確定した。

 最高裁第一小法廷(山口厚裁判長)が27日付の決定で、請求を棄却した一、二審判決を支持し、歯科医の上告を退けた。

 検索結果の削除について最高裁は昨年1月の決定で、事実の性質や内容▽公表で受ける被害の程度▽記事の目的――などを踏まえ、「プライバシーの保護が表現の自由より明らかに上回る場合に削除が認められる」とする基準を示した