【カゲプロ】カゲロウプロジェクトでエロパロ

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0001名無しさん@ピンキー2014/03/31(月) 19:03:10.68ID:5IBTb+jK
なかったので立てました

0037キスの日2014/05/13(火) 00:27:50.74ID:0kt4xbvh


お兄ちゃんが私の肩に両手を置く。

私は目を閉じてお兄ちゃんの、お兄ちゃんの「あれ」を待つ。

お兄ちゃんの「あれ」、お兄ちゃんの、お兄ちゃんのくち…

お兄ちゃんの唇は、私の唇と重なっていた。

え? え? えーーーっ?

何が起こってるのか理解できない。

つまりお兄ちゃんはその私に唇同士のキスをしているわけであって。

頭がうまくはたらかない。

うん、ちょっとだけ期待してた。

ひょっとしたら誰かが私の唇にキスするんじゃないかって。

お兄ちゃんか…

お兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃん

いつのまにかお兄ちゃんは私を抱きしめていた。

お兄ちゃんの舌が、私の口の中に入ってきた。

からみあう私とお兄ちゃんの舌。

頭の中がとろんとしてくる。

なにか大事なことを忘れてる気がする。

ここはどこだっけ。

私なんでお兄ちゃんとキスしてるんだっけ。

「……」

誰かの声がする。

「…サラギ」

「キサラギ!」

キドさんの声だ。

そうここはメカクシ団のアジト。

え?

0038キスの日2014/05/13(火) 00:29:20.09ID:0kt4xbvh


ドン引きしていた。

周囲の目を気にせずディープキスをする兄妹。

変態だ。

腹を抱えてひき笑いをしてるカノ、うっとりとした目をしてるマリー、いつもどおりぼーっとしてるコノハ。

この3人以外はゴミを見るような目でオレを見ていた。

ああ、これがシンタロー嫌われか。

それでもセトが「さすが兄妹、仲いいっすね〜(汗)」とフォローしようとする。

「バカ!」と叫んでモモが部屋から逃げ出すように出て行った。

オレはモモを追いかけた。




モモはオレを待ち構えていた。
どうやらオレと二人で話したかったらしい。
「…うして」

「どうしてこんなことしたのよ」

モモの目から涙が流れている。



私はお兄ちゃんがなんで唇にキスしたのか知りたかった。

お兄ちゃんはこういった。

「他のやつらと」

「他のやつらと同じキスはしたくなかったから」




「オレはお前の兄だから」


「お前の「特別」でいたかったから」


「ほかの野郎がモモとキスするのをみてすごいイライラして」

「だから」

オレの唇をモモの唇がふさいだ。

0039キスの日2014/05/13(火) 00:30:42.91ID:0kt4xbvh


「しょうがないなあお兄ちゃんは」

はっきり言ってはたからみたら気持ち悪い兄妹だなと思う。
でも私はお兄ちゃんが好きで、お兄ちゃんも私が好きなのだ。



マリーが俺の袖を引っ張る。くいくいと。

何かを期待してる目。

いやマリ−のことは好きっすよ。

でも…

躊躇してると、マリーが泣きそうな目になって。

そうっすよね、シンタローさん。

好きな子とは唇にキスしたいっすよね。



カノが俺の顔を覗き込んでくる。

「あれ? 抵抗しないの」

「したければしろ」

小さい頃は兄妹みたいにキスをしたことがあったっけ。



ヒヨリの人形を取り出す。

ヒヨリ本人とキスできる日はいつになるんだろうか。

道は遠い。



「シンタローほんとにシスコンなんだから」

「貴音…戻ってる」

「え?」

私、何か言いましたっけ?

ニセモノさんが私の目を見つめている。

ピンク色のその目はあの日の夕暮れにも似て。

0040キスの日2014/05/13(火) 00:32:10.25ID:0kt4xbvh


部屋に戻ったオレたち兄妹が見たのは

キスをしている

セトとマリー、

カノとキド、

ヒビヤとヒヨリ人形、

エネとコノハ。



なにか熱病に浮かされたような1日だった。

たぶん明日になればいつもどおりだろう。

0041名無しさん@ピンキー2014/05/16(金) 23:35:09.69ID:CrjH0eFv
如月兄妹
6レス

0042ベッド2014/05/16(金) 23:36:39.95ID:CrjH0eFv
モモが枕を持ってオレの部屋にやってきた。

「最近眠れないから、お兄ちゃんのベッド貸してくれないかな?」

「何言ってんだ、オレはどこで寝りゃいいんだ」

「床とか?」

「はあ?」

「まあまあご主人、せっかくの妹さんの頼みなんですから聞いてあげましょうよ」

「今晩もこいつの宿題を見たばっかりなんだが」

「ダメなの…?」

バカ兄のケチとかそういう態度を予想してたから
こう弱気になられると、こっちがムズムズする。

「いや、ダメじゃねーけど」



「明るいけど大丈夫か?」

「うん、私アイマスク持ってるから」

とオレのベッドにいるモモは、趣味の悪いアイマスクをつけ布団をかぶる。

「おやすみ、お兄ちゃん、エネちゃん」

「おやすみ」「あやすみなさい妹さん」

すーすー

しばらくしてモモの寝息が聞こえる。

寝言と寝相の悪い妹だが、おとなしいときもあるもんだ。


「さーてご主人、妹さんが寝ている隣でエロ画像を収集しますか」

「しねーよ」

モモが眠ってるので声も抑え気味につっこむ。

「眠ってますね、妹さん」

「ああ…」

「なにかあったんでしょうか?」

「さあな…」

0043ベッド2014/05/16(金) 23:38:22.02ID:CrjH0eFv


「起きろー、お兄ちゃーん」

ソファーで寝ている俺をモモが揺り動かす。

「朝だよー」

モモはカーテンをあけ朝の光が室内に入ってくる。

「エネちゃんおはよー」

「おはようございます、妹さん」

「お兄ちゃんまた夜更かししてたの?」

「ご主人のネットサーフィンは生きがいですから」

朝からやかましい。

まあモモが元気でなによりだ。




それから毎晩モモはオレの部屋で寝るようになった。

オレも慣れて、モモが寝ている部屋でネットサーフィンをしたり、音楽を作ったりしてる。

偉大なり、ヘッドフォン。

エネもヘッドフォン越しに話しかけるという器用なことをする。

0044ベッド2014/05/16(金) 23:40:20.91ID:CrjH0eFv


ふわーあー

オレのあくびに

「シンタロー大きなあくび」

とマリーが感心したように言った。

カノが買ってきたカヌレがおやつの、アジトのティータイム。

最近オレはあまり眠れてない。

ソファーで寝るのは寝心地が悪いし、かといってモモが夜眠っているオレのベッドを、モモのいない間に使うのはなぜか気が引けた。

「ちょっと前モモちゃんも眠れてないって言ってたよ。最近は安眠できてるって」

「へー、キサラギちゃんが眠れるようになったら次はシンタロー君が眠れなくなった。

なにか関係はあるのかな?」

カノが探偵のようにこちらにさぐりを入れてくる。

「ねーよ」

お菓子を愛らしくほおばりながらマリーは、

「私も眠れないときがあってね、セトに絵本読んでもらったんだ」

「なるほどー、シンタロー君もキサラギちゃんに絵本を読んであげたんだね。

エネちゃん、どうなの?」

「私はご主人と妹さんのプライバシーを守りますよ」



「黙ってくれてありがとな」

アジトから帰宅する際のエネとの会話。

「ひどーい、私って信用ないんですね、いじけちゃいますよ」

「悪い悪い」

「他の人に知られたら妹さん、もうご主人の部屋で寝ませんよ」

「カノとか冷やかしそうだもんなー」

「そういうんじゃなくて…」

「えっ?」

エネはあきれたように

「ほんっとご主人はデリカシーがないですね」

0045ベッド2014/05/16(金) 23:42:22.54ID:CrjH0eFv


母さんにバレた。

そろそろ潮時か。

家族会議だ。

「モモ、あなた毎晩シンタローの部屋で寝てるの? お兄ちゃんに迷惑でしょ」

やばい。この感じ。

オレが超優等生だった頃、塾に行く俺と遊ぶといって駄々をこねるモモに対して
母さんは「お兄ちゃんに迷惑でしょ」といった。

オレは塾に遅れないように泣いている妹をおいて出かけた。

誰が悪いわけでもない。

しかし心に刺さった小さなトゲは、このことを思い出すのには十分であって。

「迷惑じゃないよ」

オレは吐き出すようにいった。

「オレの部屋でモモが眠れるんなら、モモがオレの部屋で寝るのが合理的だろ」

はい。

最近、16歳の長女が毎晩18歳の長男の部屋で寝ています。特にやましいことはしてないようですが、親としてどう対処したらいいですか?
ちなみに長男は高校中退でひきこもっています。

こんな新聞の相談記事に対する回答にはならないことはわかってる。

でも、これがオレの本心だ。

「…お兄ちゃん」

申しわけなさそうにしてたモモが驚いてオレを見る。

「シンタロー、あなたどこで寝ているの?」

「…ソファーとかで」

「それじゃ眠れないでしょ」

はあ

母さんはため息をついてこういった。

「モモ、あなたの部屋にベッドがあったわよね」

「あ、うん」

「それをシンタローの部屋に持っていきなさい」

オレとモモは顔を見合わせた。

「そうすればシンタローもベッドで寝られるでしょ」

0046ベッド2014/05/16(金) 23:44:29.02ID:CrjH0eFv




「母さん、ありがと」

「お礼を言うなら私じゃなくてシンタローでしょ」

「うん」

「閉じこもってたシンタローがモモのために部屋を使わせてあげるなんてね、

母さんうれしいわ」

母さんが喜んでるのを見て私の胸はしめつけられるように痛む。

なぜだかわからないけど。





オレとモモは二人がかりでモモのベッドを俺の部屋まで運んだ。

アイドルで鍛えてるモモと違って運動不足のオレにはベッドを運ぶのはヘビーすぎた。

「ご主人、妹さんはぴんぴんしてるのに、なに倒れてんですかwww」

横になってへばっているオレをモモが上から覗き込む。

「これくらいでダメってお兄ちゃん大丈夫?」

いつもとは違う角度からのモモに、ちょっと心が戸惑う。

「ベッドここでいいのか?」

「うん。母さんはベッドの位置まで指定しなかったもんね」

モモのベッドはオレのベッドにくっつけて置いてある。

「……」

「……」

「はぁ…」

沈黙を破るように、エネがため息をついた。

「ご主人も今晩は早くお休みになってはいかがですか。大丈夫です、私も邪魔はしませんから」

なにか言葉にトゲがあるのが気になるが、エネの勧めに従うことにした。

0047ベッド2014/05/16(金) 23:46:36.23ID:CrjH0eFv


エネは先に電源を切って休み、オレとモモも寝ることにした。

「おやすみ、お兄ちゃん」

「おやすみ、モモ」

オレはモモのベッドで、モモはオレのベッドで寝る。

モモの布団からモモの甘いにおいがして少し気恥ずかしい。

手に何か当たった。

モモの手だ。

どちらからともなくオレとモモは手を握りあった。

今晩は手をつないで眠った。

0048各家庭の話。(0/5)2014/05/20(火) 09:43:11.40ID:TMZfFKEy
折角エロパロスレがあるのにエロがないので
あと折角近親相姦の流れなので近親相姦っぽいもの書いてみました
キドとカノでメカクシティアクターズ6話を踏まえた感じです

0049各家庭の話。(1/5)2014/05/20(火) 09:43:39.91ID:TMZfFKEy
「もぉー、聞いてくださいよ団長さん、お兄ちゃんったら私のフェイスタオル勝手に使った上に
洗面台に放置してたんですよー! お陰で知らずにそのまま顔拭いちゃいましたよー」

 キサラギちゃんがアジトのリビング、キドと僕が座る向かい側のソファーに座ってぶーぶー言っている。
隣ではマリーが造花を作っていた。
 土曜日、僕とキドとマリーが在宅中のアジトにキサラギちゃんが遊びに来ていた。例の通りセトはアルバイトだ。
「ん、おう、年頃は大変だな」
 キドは自分も年頃であることを棚に上げて微妙な反応をする。
「年頃っていうか……あり得ませんよ! ね、マリーちゃん」
 キサラギちゃんは同意を求めて矛先を変えた。だけどその先でもマリーは首を傾げる。
「え、えぇっと、兄妹だとそうなの? ごめんねモモちゃん、よくわかんなくて……」
 仕方がないので僕が助け船を出す。
「あーキサラギちゃん、うちの連中にそのことで同意を求めるのは無理だよ。
うちは朝全員が顔洗って同じタオル使い終わったあとで洗濯機に突っ込むから」
 するとキサラギちゃんは一瞬固まって、そしてすごい顔をした。
「えぇえぇぇ!?」
「ひゃああああああ!?」
 その勢いにマリーもものすごい悲鳴を上げてソファーの裏側に滑り込む。
 キドは黙ってびくっとしていたし、僕もそうなった。アイドルのレアな表情、真正面頂きました。
「そ、そこまで驚くか?」
 しばらくして、キドがややおどおどしたまま訊ねると、マリーに平謝りしていたキサラギちゃんが
こちらを向いて言う。
「だって…………だって、普通、じゃないんですか? 別々のタオル……」
 キサラギちゃんの瞳が揺れている。
「うーん、僕は親戚たらい回しにされたからわかるけど、そういうのって各々の家庭で結構違うよ。
バスタオル共用の家もあったし」
 軽い調子で僕が経験談を話すと、キサラギちゃんは驚き、同情するような声色で「たらい回し……」と呟いた。
 すかさずキドがボケる。
「あー、キサラギ、たらい回しっていうのはだな……ほらこれだ」
 キドそれアンサイクロペディア。
「それは知ってます」
 キサラギちゃんは折角の面白画面も見ずに、異様にハキハキ言い返した。それから
「大変だったんですね」
 なんて気を遣う。キドはボケが通じずに上手く空気をそらせなかったことに軽く落ち込んでいる様子だ。
僕はキドの頭をぽんぽんと触って脇腹を小突かれた。
「まあね。まー、事情はどうあれ各ご家庭を見てきた僕に言わせると、生活の仕方ってのはそれぞれバラバラな上に、
大抵の人は自分ちが普通だと思ってる、って感じかな」
 僕は少々ウザく見えるくらいにひけらかして言う。キドが何か言いたげにしたけどスルー。
 逆にキサラギちゃんは単純に「へぇー」だか「はぁー」だかと納得してくれる。でもすぐに、
「うー、でも共用のうちがあるってことは、私、言い過ぎちゃったんでしょうか……」
 と沈みだした。相当言ったっぽいなぁ、これ。
 そこで、ずっと黙っていてたマリーが口を開いた。
「あのね、この間本で読んだんだけどね、女の子がお父さんやお兄ちゃんの臭いを嫌がるようになるのって、
近親相姦を防ぐためって説があるんだって。だからモモちゃんは変じゃないよ」
 キサラギちゃんは「近親相姦……」とドギマギしながらもマリーのフォローに感謝している。
 キドは血のつながった夫婦のページを開くのが遅れたらしく、出したスマホを仕舞っていた。
……今日はそういうボケ方をしたい気分なのかな?
「そういう風に考えるとうちは特殊かもねー、僕ら誰も血が繋がってないからさー」

0050各家庭の話。(2/5)2014/05/20(火) 09:44:04.98ID:TMZfFKEy
 そんな会話をしたのが昼で、今が夜。雷鳴轟く夜だ。
「そういうわけだ。今夜は一緒に寝よう」
 いきなり僕の部屋のドアを開けたキドは一切の説明を省いてそう言った。どういうわけ? 
というかノックもしなかったけど僕がオナニーとかしてたらどうする気だったんだろう。
 震える手を持参した枕に食い込ませてキドが言う。
「だ、だめか?」
 確かに今日の雷は相当近いし激しい。キドが怖がるのも無理ないだろう。マリーは意外と平気なようだが、
キドはこういうものにはとことん苦手なのだ。
「……いいよ」
 僕が、入りかけていたベッドをぽんぽんと叩くと、またも鳴り響いた雷様の怒鳴り声に突き飛ばされるように
キドが突進してくる。
 ベッドが揺れて、僕はキドの体重を間接的に感じる。軽いなぁ。
 光ってから二秒ほどで鳴ったとあうことは、雷は相当近づいてきている。
 僕とキドはごそごそとベッドに定位置を作りながら横向きに寝転んで顔を見合わせた。
 また雷が光り、鳴る。今度はさっきより近い。キドなど恐怖のあまり硬直していた。
 僕はキドの目尻の涙を唇でそっと拭って髪を撫でる。
「どうするつぼみ、セックスでもする?」
 昔のように名前で呼べば、その瞳は幼さを取り戻したようにつやめく。
 僕の可愛い妹は、こういうとき、とても素直だ。
「す、する」
 ぎゅうっと、僕に抱きついてきた。
 日々の営みというものは、各家庭でまったく異なる。さしもの僕もこれが普通だとは思ってないけど、
楯山家を出て子供だけで暮らすようになった僕らにとってこれは異変ではない。
 僕らは身を寄せ合う必要性が他より大きくて、僕らのからだは案外便利だった。それだけだ。
 頭をぽんぽんと撫でて、しがみつくキドから離れないようにしながらベッドの下を漁る。
「ひっ」
 雷が光とほぼ同時に音を投げ込んできて、キドが小さく悲鳴を上げる。僕の寝間着は着実に伸びていく。
「よしよし」
 コンドームは用意できたので布団に戻ってキドを抱きしめる。
「大丈夫、大丈夫」
「お、落ちたら、燃えたら、って、考えてしまって、こわいんだ……」
 キドは僕の胸に顔を埋めて譫言のように告白する。火事を連想していたことは、初めて聞かされた。
「そのときは一緒に逃げるか、一緒に燃えよう」
 優しく頭を撫でて僕が言えば、キドは濡れた顔を上げて幼気に微笑む。
「ああ」
 それがとても可愛くて、僕はキドの下弦を描く唇にキスをする。唇同士をくっつけて、ぺろっと舐めて。
 それから頬や目尻を寝間着の袖で拭った。
 取り残されるのが、目の前で死なれるのがつらいことを、僕らは知りすぎている。本当ならきっともっと
何度も見ることになるんだろう。だけど今のところ僕らにそれを受け入れるキャパシティはなかった。
この場に居ないセトや、マリーには悪いけど。
 僕は雷や雨の音をBGMに、キドの肩口に口づけながら、キドの寝間着のボタンを外していく。
時折空の光に白く照らされるのが、なんとも艶めかしい。
「ひぅ」
 怯える声を塗り替えるように、僕はキドの首筋を舐め上げた。
「あん、カノぉ……」
「キドったら可愛いんだから」
 わざとからかい口調で言って、ボタンがすべて外れた寝間着をはだける。その下はキャミソールしか
身につけていないため、胸に触れると感触が直接わかった。
 キャミソールをめくり上げるようにして腰を撫で、背中も直接撫で上げる。背中に回せない方の手は
丸みの薄いお腹に当てた。
 キドも負けじと僕のTシャツ一枚の寝間着をめくり上げて腰に触れてきた。
本人曰く「してもらってばっかりは性に合わない」そうで。
 してもらっている、なんて。それで必死になってついてくるなんて。なんていじらしい。
 僕は背中を撫で上げた流れで今度は胸に手を遣って、ゆっくり少しずつ揉んでいく。

0051各家庭の話。(3/5)2014/05/20(火) 09:44:40.42ID:TMZfFKEy
「もうこんなに固くなってるよ」
 反応するのが愛しくて、状態を伝えながら更に乳首を指で押す。
「しょ、しょうがないだろ」
 キドが目を逸らす。
 僕は両手で固くなる乳首を転がして目元の力を抜く。
「言い訳なんかしないでよ。僕は、嬉しいんだから」
 囁くとキドの黒い瞳がこちらを向く。小さく口で息を吸ったのが合図のように、僕らはまたキスをする。
 重ねて、舐めて、吸って、侵入してされて、舐められて、食まれて甘噛みをして。
 キドはまるで僕の唾液に中毒性があるかのようにそれをほしがるときがある。今がそうだ。
 一旦唇を離しても、キドは目でもっとと訴える。
 いつのまにか雷のことなど忘れてしまったようで、僕の首に回した手には恐怖による力の込め方を感じない。
そこにあるのは渇望だけだった。
 僕はそんなキドのために、からだを半回転させてキドの上に乗る。
 溜めた唾液をキスで送り込めば、貪欲にそれを受け入れたキドは喉をこくりと鳴らす。
「……美味しい?」
 荒く息をするキドに尋ねれば、恥ずかしそうに頷かれた。
 僕はまた嬉しくなってキドの胸を揉みしだくと、溜めた唾液を載せたキスをする。そのまま舌を吸い、
歯を舐める。誰でもそうなんだろうけど下の歯が小さくて、触覚的にもとても可愛い。
 もう一度唇をちぅと吸ってから僕は首へ鎖骨へとキドのからだを下りて行く。
 寄り道して乳首を舐れば、外からの雑音に紛れて掠れた高い声が上がる。
「あぁっ……」
 その反応に僕は更に吸い付き、また空いていた胸も手で刺激する。
 甲高い声と舌先に感じる尖りに煽られて夢中で味わう。両胸を両手で引き寄せて交互に舐れば、
キドの脚がじたじた暴れた。
「ひや、あ、あぁん、だ、だめっ」
 調子に乗りすぎたのか、僕は頭を掴まれてしまう。
「だ、だめだって言ってるだろ。もうっ。……攻守交代な」
 キドが甘い声色のまま男前な口調を取り戻して言う。攻守交代って、とも思うけど、僕は大抵、黙って従っている。
「わかった」
 返事をすると僕はキドの上から退かされて、上に乗られ、ズボンとパンツを一緒に脱がされる。
折角なので自分でTシャツも脱いだし、キドの衣服も僕の手で脱がせる。
 自分たちのことながら、ばっさばっさと脱いで脱がせる現状は、なんか色気がないような気はする。
 キドは早速とばかりに僕の股間に顔を埋めて、僕の性器を舐めまわす。ぬるぬるした舌や柔らかい唇が、
まず表面に流出していた体液を舐め取っていく。
「ふふ、しょっぱい」
 キドは唇から糸を引かせながら合間に呟く。熱っぽい視線に、上気した頬に僕は大変にゾクゾクしてしまう。
なんでこの子のフェラってイラマにしてやりたくなるんだろう。他の子にしてもらったことないから僕の方の
デフォルトなのかもしれないけど。
 僕が衝動を抑えていると、キドは、今度はさっきより大きくなった性器を全部一気に口に含んでしまう。
いつもながら豪快で、なんだか補食でもされてる気分だ。
 淫猥な水音と、空気が漏れるときの不細工な破裂音をさせて、キドの口が上下する。
舌が上手に絡むようになって以来、この瞬間はひたすらに気持ちよく、一番つらい。
「んっ」
 僕が思わず声を漏らせば、キドは髪をかきあげてのドヤ顔。その顔は丁度、すっかり遠ざかった稲光が弱く照らした。
正直、互いに受け入れていることを無視して犯したくなる。
 唇の艶はまるで大人のそれなのに得意気な表情はガキっぽく、それがアンバランスでそそるのだ。
「そんな顔されたら、もうたまんないよね……」
 呟くと、僕は足元に居たキドを組み敷く。やっと追いついた雷の音が小さく届いた。
それから突然のことで目を回しているキドをよそにコンドームをつけて、焦らすように入り口に擦り付ける。
 続けて自分のこともキドのこともたっぷりと焦らすように、あたたかくやわい小陰唇を亀頭で撫でる。
「あっ……」
 クリトリスに擦れる度に不明瞭な発音で喘ぐキドは、すっかり童女や子猫のようになってしまっている。
ヤってることは人間の女そのものなんだけどね。正常位だし。

0052各家庭の話。(4/5)2014/05/20(火) 09:45:02.78ID:TMZfFKEy
 今日この調子なら、言わせられるかも。
 僕は善からぬ企みに胸を膨らませてキドの髪を撫でる。
「ねぇ、ほしい?」
 意識して唇の端を吊り上げて訊ねれば、キドのもうすでに真っ赤だと思っていた頬が更に赤くなり、目を逸らされる。
「う……」
 涙目のキドは在りし日のように気弱な部分が表面化していて、僕もすっかり兄ちゃん気分だ。
「ちゃんと言える?」
 我が愛しの妹様の額に掛かった髪をどけて駄目押しすれば、潤んだ瞳が上目遣いにこちらを向いた。
「恥ずかしい、だろ、そんなの……」
「前にも何度か言ってくれてるのに?」
 僕が首を傾げて言うと、キドは本気で恥ずかしそうに顔を覆ってしまう。
 あーぁ、しょうがないなぁ。
 僕は忍び笑いを漏らすと、予告もせずに自分の性器を突き入れた。
「ひゃっあんっ」
 嬌声と共に、顔を覆っていた手が外れる。
 あまり最初から激しくすると痛がるので、最初はゆっくりピストン運動をしていく。動きに連動して、
抑えから漏れる喘ぎ声と共になんとも言えない音がくちゃくちゃと鳴る。
「かの、カノ……っ」
「何?」
 必死に呼ばれて返事をすると、腕を伸ばされる。
「もっと、こっちにっ、来て」
 ぎゅっとしたい。
 キドは言外にそう言って僕の背中に腕を回した。
「うん、いいよ」
 僕は律動を一旦停止して額に口づける。それからもっと密着できるようキドの背中に手を回した。
 腕にかかる心地よい重みの主も僕の背中に手を回すのを待ってから、腰を回して軽く膣内をかき混ぜる。
「んっ」
 ほとんど身動きが取れないキドが小さく悶えた。キドの性器はさっきよりも強く僕のを締めつけてくる。
 僕はベッドのそれほどでもない弾力をフル活用して攻めを再開する。
 もう、噛み合った互いの欲望を満たすことに無我夢中だ。口では言わなくともからだや態度でもっともっと
と求められ、もっと満たしてしまいたいと求める。
 目前にある唇の、堪えるために閉ざされようとする隙間、何度も僕は名前を呼ばれる。
「気持ち、いい?」
 わかっていて訊ねると、途切れ途切れの声が答えた。
「ん、うん、すごくっ……気持ちいいっ」
「すごく?」
 予想外の言葉に聞き返しても、反応はあくまで素直で、照れることもない。
「うんっ」
 僕はそれこそたまらなくなってしまい、衝動任せにガンガン突いた。キドもそれが更に気持ちいいらしく、
腕でも性器でも強く締めてくる。
「ん、いきそっ……」
 やがてキドが言って
「僕も、出ちゃいそ……っ」
 僕も返す。
 駄目押しとばかりに強く抱きしめ突き入れた。一回一回奥まで侵食するように抉る。
「あぁんっ! あ、あっ、ん……んぅっ」
 キドが一瞬のけぞって、そのあとがくがくと痙攣するように動く。イったようだ。性器も全体が大きく蠢き、
僕を攻め立てる。
「……っ」
 その激しさに引っ張られるように僕もイった。
 数秒、数十秒くっついたまま荒い息を繰り返す。だけど冷めやらぬ熱の名残を惜しみながらも、僕たちはやがて、
組み合わさっていたからだをほどいた。
 いつのまにか、空は静かな黒だけを広げていた。

0053各家庭の話。(5/5)2014/05/20(火) 09:45:32.47ID:TMZfFKEy
 


 翌日。仲直りしたキサラギ兄妹とエネちゃんが遊びに来ていて、リビングが賑やかだ。
「お兄ちゃんちょっとそのクッキー私が取っとくって言ったやつ!」
 キサラギちゃんがまた何かシンタロー君に怒っている。折角仲直りしたのに。
「あ、悪い隣のと間違えた」
「うさぎさん最後の一個だったのにっ」
 キドと台所に立つ僕にもそのやりとりは明瞭に聞こえてくる。
「何やってんだか」
 キドは溜め息をつくと手近な皿に残っているクッキーを数枚移して持っていく。ついでとばかりに
僕にも一枚差し出した。
「結局ほとんど食べてないだろ。残り、好きなだけ食っていいぞ」
 口で受け取った僕にそう言って、キドはリビングへと行く。
 僕は受け取ったクッキーをしっかり味わって飲み込んでから、賑やかなリビングに顔を出す。
 そして、そこで交わされる様々なやりとりを無視してシンタロー君に話し掛けた。
「シンタロー君、きょうだいっていいもんだよね」
 するとシンタロー君は怪訝そうに言い返してくる。
「はぁ? 今のやりとり見てなんでそう思うんだよ! っていうか助けてくれ」
 必死そうなシンタロー君を無視して、僕はただただ笑顔を見せて台所に引っ込んだ。
 いや実際、きょうだいっていいもんだよね。僕はそうひとりごちる。
 各家庭で違いはあれど、うちの団のきょうだいはみんないいきょうだいだ。
 僕はねこのクッキーを選んで口に入れる。甘さと香りが広がって、幸せな気分になる。

 なんとも平和な休日だった。
 でもその平和は、すぐに戻ってきたキドの照れ隠しが猛威を振るうまでのお話。


おしまい。

0054各家庭の話。(6/5)2014/05/20(火) 09:47:42.86ID:TMZfFKEy
申し訳ない、久々の投稿だったもので書きこみの頭の改行が無視されるのを忘れていた
(2/5)の頭にも改行三つほど入っていると思って読んでほしい

0055名無しさん@ピンキー2014/05/20(火) 23:12:39.76ID:XmyV4aie
GJ
キド可愛い
たらい回しと血のつながった夫婦の小ネタも面白かったです

0056名無しさん@ピンキー2014/05/25(日) 00:03:03.36ID:7ZKS/+JM
エロなし。ヒビヒヨコノ。如月兄妹
16レス 

0057花火大会2014/05/25(日) 00:05:30.31ID:7ZKS/+JM
如月兄妹からみたヒビヒヨのまぶしさは
20代のカゲプロ好きからみた10代のカゲプロ好きのまぶしさに似ている



「らんらんらん♪ らんらんらん♪ 今日はコノハさんとデート、お花火デート、うれしいな♪」

「ぼくもいるんですけど」

舞うように回転しながらステップするヒヨリに、冷静に突っ込みを入れるヒビヤ



夏。

とある地方都市での花火大会。

夏休みの思い出に、ヒヨリがコノハと行きたがったのだ。

「あんたもついてきていいわよ。でも私とコノハさんの邪魔はしないでね」


浴衣姿のヒヨリ。

可憐過ぎる。

天使だ。

アサヒナー冥利に尽きる。

「ジュース買ってきて」

「あ、はい」

「気をつけてね…」

コノハから心配される。

0058花火大会2014/05/25(日) 00:07:24.27ID:7ZKS/+JM


ドン

人とぶつかってしまった。

「ちょっとどこ見てんのさ!」

「ごめんなさい、ってヒビヤくん!」

「おばさん!」

「こら、おばさんはなしでしょ」

「あ、モモ」

彼女は如月モモ。

信じられないが人気アイドルだ。

かつてヒビヤはモモをおばさんと呼んでいたが、ヒヨリを助けようとするヒビヤを支えてくれて

ヒヨリを助け出してからは前からの約束どおりモモと呼ぶことにしている。

「おい、モモ、どうした」


「シン兄まで」

赤ジャージの青年は如月シンタロー。

モモの兄のヒキニートだ。



「私たちは花火大会にきたんですよ」

とエネ。

シンタローのパソコンに居ついている青い電脳少女も

携帯から返事をする。

へぇ…

出不精のシン兄をよくひきずりだしたものだ。

でもモモとエネさんには弱いからな、シン兄…。

0059花火大会2014/05/25(日) 00:09:27.80ID:7ZKS/+JM


「そうだ、ヒビヤくん、ジュースどう?」

ジュースというのは果汁飲料のことだと思っていた。

「いや、それお汁粉コーラだけど」

「自販機で当たりが出てもう一本出たんだ。でもお兄ちゃん飲みたくないって」

後ろからシンタローが口を出す。

「モモ、それが飲めるのはお前だけだろ」

「じゃあなんで自販機に入ってるの? 人気があるからでしょ」

「じゃあ言い直すか、お汁粉コーラが飲める変わった味覚の持ち主は、オレたちの中ではお前だけだ」

「なんでそういちいちトゲのある言い方するかな〜バカ兄は」

やばい。こんなところで兄妹ゲンカをはじめたよ。

しかも理由はくだらない。

話を変えないと。

「モモも浴衣なんだ」

いまさらながらモモの衣装に気づく。

浴衣の上にパーカーを羽織っている。

この変なパーカーを着てるのがアイドルとはなかなかわからないだろう。

浴衣のことを聞かれてモモは得意げに

「そうなんだよ、お兄ちゃん、ちょっと持ってて」

モモはパーカーを脱いでシンタローに渡し
  
「どうヒビヤくん、私の浴衣似合ってる?」

とお澄ましポーズをとる。

かなり魅力的な姿だったが

素直にほめるのもしゃくだ。


「馬子にも衣装っていうよね」

「かわいくないなあ」

とヒビヤの反応に不満を漏らすモモだったが

「ほら、いつまでオレに持たせてんだ」

とシンタローにパーカーを着せられた。

人気アイドルなので人に気づかれると大変だ。浴衣にパーカーって逆に目立つような気がしないでもないけど。

0060花火大会2014/05/25(日) 00:11:29.08ID:7ZKS/+JM


「ところでヒビヤくんはどうしたの?」

モモに聞かれて見栄を張る。

「いや、ヒヨリと花火デートみたいな、うん」

「うわ、すごーい、ヒヨリちゃんも来てるの。でもこどもふたりじゃ危ないでしょ」

「コノハも来てるんだろ」

あっさり真相を突き止めるシンタロー。

「ニセ、コノハさんも」

エネはかつてコノハのことをニセモノさんと呼んでいたが

ヒビヤがモモのことをおばさんと呼ばないように、

コノハさんと呼ぶようにしてるのだが癖はなかなか抜けない。

「よくわかったね、シン兄」

「後ろにいるぞ」

シンタローが指差す先を驚いてヒビヤが振り返ると

コノハとご機嫌斜めのヒヨリがいた。

「もう使えないわねー、はぐれたのかと思って心配したじゃない」

「ヒヨリちゃん、ひさしぶり」

「あ、モモさん、すごい、コノハさんとのデート先でモモさんに出会えるなんて、なんて素敵なんだろう。

これって運命ですよね」

ころっと態度を変えモモと歓談するヒヨリ。

だが、ヒビヤにとってはくるくるかわるヒヨリの表情すらいとおしかった。

0061花火大会2014/05/25(日) 00:13:19.18ID:7ZKS/+JM


「ネギマーネギマー」

コノハが屋台からネギマを買ってきた。

いつもは無表情なコノハもネギマのことになるとテンションがあがる。

「これは僕のぶんでこれはみんなのぶん」

五本のネギマの串が入っている。

ヒヨリ、ヒビヤ、モモ、シンタロー。

「一本余りますね」

「これはお前のだろ、エネ」

「私は食べられませんよ」

「コノハの気持ちだろ」

そんなところで気を使われてもかえって困るんですが。

へんな優しさ。

ほんとうにこの人は私の頭の裏をかゆくさせる。

思い出せそうで思い出せないこの感じ。

“ニセモノ”さん。

「じゃあお前のぶんもオレが食べるからな」

「どうぞ、ご主人」

0062花火大会2014/05/25(日) 00:15:59.89ID:7ZKS/+JM


遊んだ。

「あと一個で輪投げパーフェクトだったのにどうして失敗するかなー」

「うう…」

「あんたほんとプレッシャーに弱いんだから」

最後の一投に成功したらヒヨリに告白しよう。

そんな邪念がよくなかったのか、ヒビヤの投げる輪っかはあさっての方向へと飛んでいった。

コノハは屋台の食べ物を食べまくっている。

コノハさんの食べっぷりって素敵とヒヨリは言っているが

食べるのに夢中で、そのおかげでヒビヤはヒヨリとふたりきりの時間が増えたのだった。

かといってヒヨリからの好感度が上がるわけでもなく

いつもどおり罵倒されるのだが、あの“カゲロウデイズ”を通り抜けた今、

ヒビヤはヒヨリと一緒にいられる幸福に浸っていた。



小学生組みのテンションにつられるように

如月兄妹も屋台を楽しんだ。

「この射的場もオレの敵じゃなかったな」

「いやあご主人に射的の才能があるなんてまるでの○太くんみたいですねwww」

「ご主人、次はこっちを狙いましょうってオレより熱くなってたのは誰だよ」

「ふふふふふふ」

「何だよ、モモ? 気持ち悪い笑いしやがって」

「いやー、オレは行きたくない、花火なんて動画サイトで見れば十分だろって言ってたお兄ちゃんが楽しそうでよかったなあと」

シンタローはあわてて

「いやオレはそういうタイプなんだよ。腰が重いんだよ。マ○オカートのドンキータイプなんだよ」

エネとモモにからかわれながら、シンタローは昔読んだ

幸福な時間は終わってしまうから幸福な時間が怖いという老人の漫画を思い出していた。

0063花火大会2014/05/25(日) 00:43:41.28ID:7ZKS/+JM


好事、魔、多し。

夕日が妖しく落ちる時。

花火会場へと向かう集団が横断歩道の前で赤信号が変わるのを待っていた。

その中にヒビヤとヒヨリもいた。

太陽が眩しくて運転を間違えたのだろうか。

現実感のない光景。

何度も何度も飽きるほど繰り返し見た。




横断歩道の前に大型トラックが突っ込んできた。




「ヒヨリ!」

とっさにヒヨリを突き飛ばした。

久しぶりだな、この感覚。

今回は僕の番だね。

次は永遠にないけど。

「ヒビヤーーーーーー!」




何かが太陽を遮った。

その影は、トラックがヒビヤを潰す前にヒビヤの前に着地した。



「コノハ!」

両手でトラックを受け止めるコノハ。

コノハの指が吹き飛ぶ。

だがコノハの掌は巨大なトラックを必死に食い止め

次第に車体から勢いが失われていく。

トラックが停止した。

0064花火大会2014/05/25(日) 00:45:40.96ID:7ZKS/+JM
トラックを素手で止めた存在に、群集がざわつく。

これはドラマの撮影なのか?

「如月モモだ!」

声とともに群衆の目がトラックからひとりの少女へと“奪われる”。

モモの目が赤く輝いている。

「モモ、オレはコノハのほうに行く」

「わかった」

阿吽の呼吸でモモと連携を取り、シンタローはコノハのほうへと走る。


コノハの手が再生する。

「ずらかるぞ、コノハ」

車から救出されてる運転手も生命には別条はないみたいだ。


ヒビヤは呆然と腰を抜かした状態だった。

「ヒビヤ…」

コノハがつぶやく。

「ヒビヤ、おまえは怪我なかったか」

シンタローの問いにこくこくとうなづくのみ。

シンタローはコノハの腕をつかみ駆け出した。

「ヒビヤ」

ヒビヤの無事にヒヨリが抱きついてきたが、ヒビヤはただコノハの後ろ姿を見送ることしかできなかった。

0065花火大会2014/05/25(日) 00:47:20.05ID:7ZKS/+JM


河原まで逃げてきたシンタローとコノハ。

「ごしゅじーん!」

エネのナビでモモも合流した。



「うまく撒けたか、モモ」

「うん、なんとか。それよりコノハさん、大丈夫ですか?」

「あ、コノハまだ腕つかんでてわるい…」





シンタローとモモとエネはコノハの指に気がつき息を呑んだ。

小指が欠けていた。

「再生しなくなってきてるんだ」

「…」

「ケンジロウがいなくなったからね」

アヤノの父。貴音の、遥の、そしてモモの担任だった男。

妻を失いその哀しみから蛇に飲み込まれた男。

コノハの体についてもっとも詳しかっただろう人間。

「ケンジロウの遺した義指を付けてたんだ」



「このまま壊れていくのかな…」

コノハはここからは見えないヒヨリとヒビヤを見るように遠くを眺めた。

「僕はヒヨリとヒビヤを守るために生まれてきたのかもしれない」

「だからこれでいいんだ」

0066花火大会2014/05/25(日) 00:49:21.68ID:7ZKS/+JM
なんでお前はいつもそうなんだよ。

自分のことなんてどうでもいい風にいいやがって。

表情に出さないからって自分の気持ちを押し込めて。

勝手にいなくなったりなんかするなよ。




「だから死んでもいいってか、ふざけんなよ」

シンタローはコノハの胸元をつかむ。

オレはお前にいなくなって欲しくないんだ。友達だろ。

「見せてやれよふたりにいろんなところを、連れてってやれよ、お前が」

「シンタロー…」

「お前が壊れていいわけなんかないから」



コノハの頬を涙がつたっていった。

こいつが泣くのをはじめて見た。

「ありがとう、シンタロー」

0067花火大会2014/05/25(日) 00:51:28.10ID:7ZKS/+JM


またコノハに助けられた。

またコノハに助けられた。

「ちょっといつまで座ってんのよ」

「ヒヨリ…」

事故現場からだいぶ離れたところまでヒヨリに引っ張って連れてこられたヒビヤだったが

コノハのことがショックでまた座り込んでしまった。

「ほら」

ヒヨリが手を差し出す。

「助けてくれて…ありがと」

ヒヨリの小さな手を握りしめる。

「きゃっ」

ヒヨリが足を滑らせて、座っているヒビヤに覆いかぶさってくる。

気がつくと、ヒヨリがヒビヤを押し倒すかたちになっていた。

パン!

ヒヨリにビンタされるヒビヤ。

「ふふふふふ、ははははははは」

「はははははは」

なぜだかふたりとも笑ってしまった。

「あーあ、あんたといると命がいくつあっても足りないわね」

「そりゃこっちのセリフだよ」

「へー、あんたもなかなか言うじゃない」

しまった、アサヒナーにあるまじき口を利いてしまったと思ったが、

ヒヨリはうれしそうだった。

ヒヨリとの距離がちょっと縮まったのかな?

0068花火大会2014/05/25(日) 00:53:27.21ID:7ZKS/+JM
「そろそろだよ。花火」

「コノハさん!」

いつの間にそばに来ていたコノハに、ヒヨリが飛び上がり、コノハの腕に抱きつく。

「コノハさん、ありがとうございます。コノハさん大好き」

ぼくもいえなかったことを言わなくちゃ。

「コノハ」

「なに、ヒビヤ?」

「助けてくれてありがとう」

「どういたしまして」

0069花火大会2014/05/25(日) 00:55:35.44ID:7ZKS/+JM


「花火きれい…」

きみのほうがずっときれいだよなんて

陳腐な言葉だと思っていたけど


――朝比奈ヒヨリと一緒に花火大会に来られて


天空の花火に照らされた浴衣姿のヒヨリは

地上で一番美しかった。


――本当によかった


好きだよって言葉を花火の音に隠れて聞こえないようにつぶやく。

――好きだよ

「あんたねー」





ヒヨリがヒビヤをにらみつける。

「えっ」

「せっかくの花火なんだからぼーっとしてないで花火見なさいよ」

「あっうん」

花火を見上げながらそれでもヒヨリの横顔を盗み見してしまうけれども

やっぱり花火はきれいだった。


「あ、コノハさん、電話?」

こくっ

誰かから電話が来たらしいコノハが、遠くへ歩いていった。



「やっぱり絵になるわ」

悔しいけれど花火の下で空を見上げている遠くのコノハは

同じ男の目から見てもかっこよかった。

いつか自分もコノハみたいになれるだろうか。

0070花火大会2014/05/25(日) 01:25:31.30ID:7ZKS/+JM


「いろんなところを見せてやれだって…」

花火の下でシンタローは自嘲する。

「ひきこもりのオレが偉そうによく言えたな」

「そんなことないよ」

モモは兄の目をしっかりと見ながら。

「お兄ちゃんは私にいろんなとこ連れてっていろんなもの見せてくれたよ」

想いをこめて

「近所の公園、はじめて行った海、ふたりだけのお買い物」

春は花が咲いて、夏は星がきれいで、秋は紅葉が色づいて、冬は雪が降って

「私は覚えてるよ」

いつもお兄ちゃんが見せてくれた

「モモ…」

――今日の花火だって



多くの恋人たちが花火を見ている中で

一組の兄妹は寄り添いながら空を眺めていた。


「モモ…」

「なに?」

「浴衣似合ってんぞ」

「お兄ちゃん…遅いよ、そういうのって花火の前に言っとくことでしょ」

モモがあきれたようにいう。

昼間は上にパーカー着てただろ、夜になったからパーカーを脱いでオレに持たせてるくせに

とシンタローが反論しようとする前に

「ありがとう、お兄ちゃん」

とモモは満面の笑みで言った。



「エネちゃんはどうしたのかな?」

「ああ、なんかちょっと野暮用があるとか言ってたけどな」

0071花火大会2014/05/25(日) 01:27:44.10ID:7ZKS/+JM




コノハが携帯をかざすと

ホログラムのように浮かびあがるエネ。

「さっきいってたことですけど」

「私は、あなたのいうことはわかりますよ」



あの兄妹の前では決して言わないであろうことを

ひとりごとのように

この人の前なら言ってもいい気がした。



「私は本気でご主人のそばにいるために生まれてきたと思ってますから」

「本人の前では死んでも言いませんけど。調子に乗るから」

くすっ

笑った。

この人が笑うのをはじめて見た。

自分たちがなんのために生まれてきたのかわからなくても

たとえもう人間でなくなってしまったとしても

0072花火大会2014/05/25(日) 01:29:51.69ID:7ZKS/+JM
――たーーーまやーーーー

ひゅるるるるる〜

ボン

わーーーっ

――かーーーぎやーーーーーー

ひゅるるるるる〜

ボン

わーーーっ




花火の下で

なにかをつかむように

手を宙にかざした

コノハさんの欠けた小指を

私は忘れないだろう。

0073黒亜2014/10/26(日) 09:36:42.11ID:LzPP/7Zb
こんにちは!
SKYの黒亜です!
もっとエロ下さい!エロを!

0074ルンルン♪2014/10/31(金) 17:24:33.38ID:w5eA8cLa
こんにちは!ルンルン♪です!面白いですね!あ、書き込んでも良いですか?

0075名無しさん@ピンキー2014/11/16(日) 15:55:27.46ID:mtBbPUay
糞女の無神経な悪意に満ちた行動リスト

68ごんぼZより・・・委員長と助けた猫の話題でいい感じになっている吏毘堂たちの会話に無神経に割り込み、周りを巻き込んで話を恋愛方面へ軌道修正させ、
他人事だと思って無責任に話を膨らませるという無自覚な悪意で吏毘堂を追い詰め委員長を涙ぐませるといういたたまれない雰囲気にさせた。
これは枷井の機転によるフォローがなければ以後委員長とは確定的に疎遠になるという破局を迎えていたと思われる。
ちなみに枝野は傍観せざるを得ない状況だったので、決定的状況にならなかったのは奇跡といえる。

76ごんぼZより・・・彼氏と別れた可愛そうな私アピールで周りをフォローせざるを得ない状況にし、能見の封印したいエア彼女の設定を持ち出して
どうでもいい女の失恋のフォローをせざるを得ない状況に追い込んだ。
そのうえ、行きがかり上とはいえ曲がりなりにも落ち込んでいる糞女をフォローするために声をかけたにもかかわらず
明らかにわかり切ってるはずの能見の嘘を暴露し、明確な悪意を持って追い詰めるような発言をした。
これは3馬鹿のフォローがなければ自殺もののダメージを受けていたであろうと思われる。

77ごんぼZより・・・男子たちで悪ふざけをしていた枷井とぶつかり、謝罪したにもかかわらず蹴りを入れた。
ここまでは当然の報復行為であり、とがめられることではないが、最初からきもいとわかりきっている枷井に対して、クラスの女子はキモキャラという認識で接しており
必要以上の嫌悪感をあらわにすることはなかったにもかかわらず、そのときに吐き捨てた台詞が

「ヤダヤダ 最悪 キモイキモイキモイ!!」

これも内心そう思う分には間違ってはいないので仕方がないが、よりによってそれを大声で全力でクラス中にアピールするという一線を越える発言を行った。
更に事故にもかかわらず、必要以上に男子にセクハラされて傷ついた私アピールをして同情を買うことで、女子の枷井に対する風当たりを悪化させた。
報復したにもかかわらず、更なる謝罪を強要させるためにイマキマキを利用し、どう考えても飲める条件ではないため拒絶した結果、報復として学校中に
悪意に満ちた噂を拡散される事態となり、それによって、枷井はすべての居場所を失うことになった。

補足として前回こいつはイマキマキに対して、犯罪行為に抵触するセクハラ行為をしているのを忘れてはならない
というか、男と付き合ってて処女でもあるまいし、過剰反応なのは明白。
自分は平気で他人に嫌がらせをするにもかかわらず、自分がそれをやられると過剰防衛するとかどれだけ身勝手なのか

それに加えて、比較的ましな顔の男子である枝野に対しては、またも無責任な恋愛がらみの話を振った上に
そこに吏毘堂と枷井が現れると嫌悪感に満ちた顔でその場を後にした、対応が極端で二面性が激しすぎるというクソっぷり、


どうなのよこいつ?
正直クラスの男子に対してロクなことしてねぇじゃねぇか。
見てくれはいいかもしれんが、性格最悪だろ。
クラスの男子にとっては害悪でしかない存在。
正当な報復を受けるべき。

補足
86ごんぼにおいてまろ美がおぼれているのを発見した枷井が
誰かがおぼれていることを大声で知らせたにも関わらず
人命がかかっている故に、いつもふざけている枷井でさえ本気で叫んだにも関わらず
それを流したという行為も忘れてはならない
これも枷井の叫びでおやっさんが迅速に対応していなければ深刻な事態になっていた可能性もあることを考慮しなくてはならないと思う。

0076名無しという名前2014/12/28(日) 21:19:44.05ID:kE/xrog/
需要あるか分かりませんがヒビヒヨ書きますー。
なお、この話はメカアクの後日談という設定です。


僕達がカゲロウデイズに迷い込んだあの日から数年が経った・・・。
あの後、僕とヒヨリは田舎へ帰り、「友人」としてそれなりに充実した日々を送っていた。中学を卒業し、高校に進学してから数カ月経ったころだった。

「結婚式ぃ!?」
耳の奥をかき回すような蝉の声の下、これまた脳に突き刺さるような大声で叫んだのは、高校生になり、身長がだいぶ伸びた雨宮響也。すなわち、僕だ。
「そ。遥さんと貴音さんが。」
そう言って手紙のようなものをひらひらと軽く振っているのは、こちらもまた高校生となり一段とかわいさをレベルアップさせた朝比奈日和だ。
予想外だ・・・。まさかあの二人が・・・。
しかし僕の頭には疑問が浮かんだ。
ヒヨリはコノハ(遥)にベタ惚れだったはず。それなのにショックを受けた様子は全く無く、むしろどこか嬉しそうだ。
「ヒヨリ。」
「ん?どうしたの?」
怪訝そうにこちらを窺うその仕草がまたかわいい。
「コノハさんの事、もういいの?」
「何が?」
そこまで言わせるか・・・。
「え、いや、えっと、す、好きだったんでしょ?」
続く 

0077名無しという名前2014/12/28(日) 21:24:08.92ID:kE/xrog/
76です。
改行、変ですみません。
PSPで書いているので・・・。
それだけですw

0078名無しという名前2014/12/29(月) 02:39:29.75ID:u/R7STCM
続きです。


「ああ、その事ね・・・。」
ヒヨリは恥ずかし気もなく呟き、
「もう、いいの。あの人が好きなのは貴音さんだし、私も好きな人もできちゃったしね。」
僕の心臓は一気に高鳴った。
ヒヨリの好きな人・・・。
それは僕はもちろん、全てのアサヒナーたちが知りたがる情報だろう。
もっとも、それが自分でない限り、知ってしまったら間違いなく昇天するだろうが。
「それって・・・誰?」
覚悟を決め、ヒヨリに問いかける。するとさっきまでいつものように無表情だったヒヨリの顔に朱が混じる。というか、真っ赤になった。
「い、言えるわけないでしょ!何聞いてるのよ!馬鹿!」
「ご、ごめん・・・。」
「まったく・・・。ほら、明日から出るんだから早く帰って支度して。」
「え、出るって?」
「都会に決まってるでしょ!遥さんたちの結婚式に招待されたんだから!」
「わ、分かった!ごめん!」
また都会へ行く事になるとは・・・。
家に帰り、旅の支度を整える。
最大の難関は頑固親父をどう説得するか・・・。
デジャヴを感じた僕は、一人でひっそりと笑ったのだった。

0079名無しという名前2014/12/29(月) 02:53:50.85ID:u/R7STCM
翌日


昨日に続き、今日もよく晴れた。ちょうど夏休みが始まったばかりだ。
その日、ヒヨリと一緒に新幹線に乗り、昼食を食べ、街を歩き回った時間は、多分一生忘れない。忘れたくない。
次はあっちへ行こう、こっちへ行こうとどんどん進んで行くのはあの時と同じだ。
でも、今は時々立ち止まって僕を待ってくれる。
そんな当たり前のようなことが、僕にはたまらなく嬉しかった。
そんな幸せに浸りながら少し前を行くヒヨリの背中を見ていると、急に彼女は振り返り、
「メカクシ団のアジトに行こう!」
と、言い出した。

0080名無しさん@ピンキー2014/12/31(水) 23:06:53.43ID:YHmidI3a

0081名無しさん@ピンキー2015/02/12(木) 16:26:27.78ID:j+yv96cD
続きはまっだかなぁー♪

0082名無しさん@ピンキー2015/02/18(水) 17:35:34.05ID:33HV4Dlw
ピンポーンピンポポポポン
シンタロー『こんな朝っぱらから誰だ?』
シンタローは居留守を使おうとした!
ドアバゴーン
!?
カノ『ちょ、コノハやりすぎだって!』
コノハ『だってカノが…』
シンタロー『おい、人ん家のドアぶっ壊しといて謝罪の1つも無しか』

多分続く…?

0083名無しさん@ピンキー2015/02/18(水) 17:43:43.35ID:33HV4Dlw
>>82の続き

カノ『あぁ、ゴメンゴメン♪』
シンタロー『ハァ…で、何の用だよ』
キド『いや、夏祭りがあるからシンタローも誘おうってマリーとセトが聞かなくて』
シンタロー『も?』
モモ『おにいちゃーん♪』
シンタロー『あ?お前もか…俺は行かねーぞ』
エネ『いいじゃないですかーご主人』
シンタロー『なにがだ』
エネ『どうせ口では嫌々言いながら本当は行きたいんでしょう?』
シンタロー『んなこたねーよ』
エネ『いいえ、行くんです!行かないと、ご主人のあんな画像や…』
シンタロー『気が変わった、行こう、今すぐ行こう』

多分続く…?

0084名無しさん@ピンキー2015/02/18(水) 18:22:16.47ID:33HV4Dlw
>>83の続き


シンタロー『行くのはこの面子か?』
カノ『いや?メカクシ団のメンバーに会えば強引にでも連れてくよ?』
シンタロー『さいですか…じゃあ先に行っててくれ、この誰かさんが壊したドアを直さないと、』
キド『そうか、なら先にいってるぞ』
モモ『ちゃんと来てよー?』
シンタロー『わーってる』
シンタロー『あ、もしもし、業者の方ですか?ちょっとした事情で家のドアが壊れまして…』
カノ『ちゃんとシンタロー来てくれるかな?』
キド『流石に来るだろ、エネに軽く脅されてるし』
モモ『お兄ちゃん、エネちゃんには弱いですからねぇー』
タッタッタッ
シンタロー『スマン、待ったか?』
セト『待ってないっすよ』
キド『やけに早かったな、ドアちゃんと直ったのか?』
シンタロー『今隣の家も誰かに壊されててな、すぐ下に業者が来てた。…コノハ、お前か?』
コノハは首を横にふる

多分続く…?

0085名無しさん@ピンキー2015/02/18(水) 18:28:32.23ID:33HV4Dlw
>>84の続き

シンタロー『行くのはいいんだが、行って何するんだ?花火見るだけなら俺は帰るぞ』
モモ『大丈夫♪色々屋台あるだろうし』
シンタロー『なら、いいか…』
モモ『お兄ちゃん何か言った?』
シンタロー『何でもねーよ』
キド『付いたはいいが、やっぱり人多いな、皆、はぐれるな…皆?』
カノ『そういえばキドは?』
セト『はぐれたっスか?

多分続く…?』

0086名無しさん@ピンキー2016/11/05(土) 18:16:58.20ID:lGrMGLfc
懐かしい

0087名無しさん@ピンキー2017/03/29(水) 21:12:40.70ID:i843qQPY


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