手紙の後半になると母の文章は俺を心配する内容に変わった

何か悩みでもあるのか
彼女と別れてつらいのか
受験勉強がつらいのか
学校で何かあったのか

もし何かあるなら相談に乗ってもいい

でもそれが性的なことならそんな話しは面と向かってできる話ではない

昨夜のことは忘れなさいお母さんも忘れるから

母の手紙はこんな内容だった

俺は手紙を読み終わった
母の怒りはもっともだと思った
しかし母の心配は全部見当はずれだった
俺の母への気持ちを全部伝えたら母はどするんだろう…
でもそんな事今はいえる状況ではなかった
とにかくしばらくは俺も母と顔を合わせないように生活しようと思った