俺は母の下着を取りに脱衣場に向かった
絶対にバレてはいけない
今までよりも慎重にやらなくてはいけないと思った
脱衣場の扉をゆっくりと開けた
シャワーの音が聞こえた
今ならいける
音を立てないように洗濯カゴの中を物色した

母の下着はなかった
肌着すらなかった
母は全て風呂場に持ち込んでいるようだった
母はそれほどまでに俺を警戒しているのだ
悲しいというより腹立たしい気持ちになった
シャワーの音が鳴り続けていた
このすりガラスの向こうに全裸の母がいる
俺は風呂場のドアを開けて飛び込みたい衝動に駆られた