それが母の出した答えだった
いつかこうなると考えていたのかもしれい
その時またレイプのように犯されたら
断固拒絶してますます俺が病んでいった ら
悩みに悩んだ末にコンドームを準備していたのだろう
そしてその時はきてしまった
それでも息子と普通にセックスするわけにはいかなかった
その結果母はソファーであの後ろ向きの体勢を取ったのだ
しかしその時の俺にそんな母の心の葛藤を気遣う余裕はなかった
母を犯したあの夜から半年以上が過ぎていた
あの日から俺は母に関するものでしか抜けなくなっていた
はじめはよかった、あの夜の母の身体や声や感触を生々しく思い出せばよかった
しかし2ヶ月もするとそれだけでは物足りなくなった
母は下着を隠し俺の視線すら警戒した
俺は自分の欲望の発散ができなくなっていた
その日の夜もまさにそうだった
自慰をするため母に関するもの探しに部屋を出たのだ
なんでもよかったタオルでもハンカチでも
それくらい俺の母に対する欲望は極限状態にまできていたのだ
そんな俺に母の心の葛藤を気遣う余裕はなかった
ソファーに突っ伏す母の後ろ姿を俺は餌をお預けされヨダレを垂らして待っている犬のような心境で眺めていた