世界秩序を保証する多くのメカニズムはずいぶん前にできあがったものであり、
そこには第二次世界大戦の結果としてできあがったもの含まれます。
そして、何よりも第二次世界大戦の結果としてできあがったものがほとんどです。
このような体制が堅固でありえたのはパワーバランスだけによるものではありません。
ここも強調しておきたい点です。

法律虚無主義の圧力に押され、国際法は一歩ずつ後退していきました。
客観性と公平性は政治的便宜主義の犠牲になりました。
法的ルールは勝手な解釈と不公平な判断に取って代わられました。
それでも、世界のマスコミを完全に支配することで、やろうと思えば、白のものを黒にし
、黒のものを白として世界に伝えることができたのです。
一国とその同盟国、あるいは別の言い方をすれば、衛星国が大勢をなしている状況では、
グローバルな解決策を模索するところが、往々にして、自分たちの独自の処方箋を普遍的
なものであるとして押しつけるような動きになっていました。
この集団の野心はどこまでも膨張し、自分たちが内々に策定したアプローチがあたかも
国際社会全体の意見であるかのように提示されるようになりました。
しかし、それは間違っているのです