>>19
………えっ? うそ、俺のこと言ってたの?
ちょっとちょっと……そんなに褒めても、俺…何も出せないよ…?

不安なのはわかるけど、そのあまり自分を責めたりは……。
いや、落ち着くまではこうしてていいから。とにかく、あんまり気に病まないで、ね?
(握られた手と、綾波の表情、それらを交互に見やりながら)
えっ、ない…? いや、俺だってそう楽しい思い出ばかりってわけじゃないけど。
それでもさ、ひとつやふたつくらいは―――へっ?
(言いかけて、続く彼女の言葉にはしばし絶句してしまうが)

あー………。いや、無理じゃないよ。俺は大丈夫、ほらこの通り。
(ごめんね、と一言断ってから…握られていた自分の手を綾波の手の中から開放し)
(そのまま両手で、綾波の背中に手を回すと…ぐっとこちらに引き寄せ、彼女の体を抱きしめて)