(本来そういう意味に近しいはずのリシェルを問答無用で外す辺りはやっぱり子供だった)
わわっ、やぶさかじゃないって、いったいアカネは俺に何をして欲しいんだよっ!?
(不意に腕を取られてバランスを崩すも、しっかりと脚をつき、女性らしい柔らかい感触にとぎまぎしながらアカネの横顔を見て)
な、何がだよ……?
(露骨に不機嫌になってしまったアカネに心当たりが思い浮かばず目を瞑ってうーんと考えるが)
(やっぱり答えは浮かばずに焦り?マークが頭上にひたすら浮かぶ)
それくらいはわかってるよ。なんだかんだいったってアカネは俺より大人だし……ってええええっ!?
アカネ!当たってる、それなんか当たってるー!?
(柔らかい感触が腕を包む。それが何かくらいは流石に理解できるものの、何でこうなっているのか全く分からず顔を真っ赤にして叫ぶ)
(腕を抱き締めるアカネに伝わってしまうほど心音が高鳴っていて、それがまた恥ずかしく羞恥のループにはまってしまう)