>>625
絶対、そんなの無理。想像なんて出来るわけない。
でも……そうなっちゃったんだよね。
(思い出すと辛い記憶は、強がりで蓋をして押し込めて)
あーあ、なんであたしってばそんな嫌な奴だったはずのあんたを
(後ろから抱きしめられながら、首を大仰に傾げてなんとか杏子の顔を見つめて)
……こんなに、好きになっちゃったんだろ。
(はにかむように、照れくさそうに小さな笑みを浮かべて)

うぐぐ……くぅ、もう、ばか。
(悔しかったり恥ずかしかったり、嬉しかったりくすぐったかったり)
(色んな気持ちが入り混じって、突然小さく吐息を漏らして)
絶対、その時はあんたをいっぱい泣かせてやるんだから。
……でも、それはいつか。だから今は……ぁ、ゃんっ。
あんたの好きなように、してよ。…杏子。
(身体を撫でる手に、そっと手を重ねて握るようにして)