投下です。無理矢理で暗いので苦手な方はスルーを。



今回手に入ったのは随分とお綺麗なオモチャだった。
具合も・・・すこぶるいい。
黒ずくめの小男は、音を立てて棚から拝借した酒を啜った。
暗黒武術会の勝者の特権は、好きな望みをかなえられること。
第一希望のつぶれ顔の身柄こそ、弟の浦飯チームとの再戦希望
及び霊界の「人命重視」で確保し損なったが、第二希望も悪くは無かったようだ。
眼前では、白い、少年の裸体がのびている。
元々決勝で傷んでいたところに少々無理をさせすぎたか、寝台に繋がれたその姿に血の気は無い。
しかし、男は全く心配していなかった。
完全な人型、且つ人間ベースのようではあるが、相手も妖怪。
それもある程度の実力者となれば、人より遙かに頑丈なものなのだ。
多少乱暴に扱ったとしても、支障はない。
寧ろ噛まれないように注意したほうがいいというものだ。