あ…くぅっ…やだ……なっ…深い仲って…何を…ぅうっ…
(背後から抑え込まれたら終わりだ…そう思い男の方に向き直る状態になるカチェア)
(少しでも身を守ろうと…何とかチャンスを探ろうと…)
(だが、男の方を向きなおればその下卑た意地悪い笑みを直視する事になり…)
(その笑みを浮かべた顔は男の獣欲をたぎらせた裸の身体とともに迫って来る)
はぁ‥ぁあぅっ…ひっ…?!
(あんな太い腕に手首や髪の毛を掴まれたりしたら逃げられない…)
(手をどこへ置こうか迷っている隙に男はカチェアの顔の両サイド…)
(カチェアが背中を預けているガラス戸にドンと手を置く)
や、やめなさぃっ…こんな事…つ…あ、当たってる…!?
いやっ…そんな物で肌を刺激しないでっ…汚らわしい…!
(弱い顔なんてしたら男がさらにつけあがって来るだけ…一国の皇女の自分が暴漢なんかに)
(怯むわけになんて…怯んだりしたら軍部のリアンや将軍が喜ぶだけだ…)
(しっかりと男を見据えるカチェア…緊縛されて動きでも封じなければカチェアの抵抗心は)
(簡単に折れる事は無い…しっかりと芯の強い目で目の前の男を見返す)
(温泉で上気し、うっすら濡れた肌とその肌に貼りつく濡れた長い髪…)
(整っていながらも巨乳と呼ぶに十分なサイズの乳房とピンク色の乳首…)
(今の芯の強い表情とのギャップに逆に美しく映える)
だ…誰がそんなはしたない表情など…ぅくっ…んんんぅっ…!?
(男の挑発する言動に思わずカッとなって言い返そうとした言葉が遮られる…)
(男の口で口を塞がれる形で…)
んんうぅ…ひゅぐぅっ…ひゃ…めん…んん…
(目を開けたカチェアが男の目を見て身体をこわ張らせる…番組収録で辱めを受けた時に)
(何度も見た危険な目…こんな目をする人間の本性をよく理解しているから)
んん…っ…んぅ…!ふぅうっ…っ…!
(男が身体を密着させて揺らしたことで男の身体に押し当てられた乳首から痺れが)
(快感を交えて脳髄に流れ込む…)
(多くの番組で全裸を晒しながら辱められるカチェアの身体は全裸で危険な男の側にいる)
(と言う現実だけで勝手に快感を得てしまうようになっていた…)
(そして、肌にこすりつけられる肉棒の感触とサイズ…)
(これを挿入されたら自分がはしたなく乱れてしまう様子が想像できてしまう…)
ぁはぅ…くふぅっ…んん…っ…
(カチェアのキスでふさがれた口から洩れる声にも甘いものが混じり始める…)
(だめ…だめ…こんな事…まだ私を信じてる国民もたくさんいるのに…示しがつかない…!)
(どこか…後ろのドアが無理でも…逃げられそうな場所……ぁっ…!)
(ここは屋外の露天風呂…あの仕切り塀を…あの岩風呂の背後にあるあまり高くない塀を)
(乗り越える事が出来れば…外の人に裸を見られちゃうかもしれないけど…それでも…!)
んん…ぁ…はぁあ…はぁ…あんん…
(男が息継ぎをするために一旦カチェアの口から口を離す…その太い手はまだカチェアを)
(抑え込んで来てはいない…今…今しかチャンスは…抵抗したことでこの男が傷つかない様に)
(祈るしかない…たとえこんな事をする人間でも自国の人間だから…)
はぁ…ぁん…ふぅ…うあぁッ!!
(男と身体の密着も軽く解けた状態になった時…カチェアは力いっぱい男を押しのけ)
(男の腕と身体の間をくぐる様にしてその場から逃げだす…)
(そのまま湯船の向こうにある低い垣根のある方を目指して…)
はぁ、はぁあっ…!んんうっ…!こ、来ないで…追って来ないで‥‥!
(走る方向にある最初に浸かっていた露天風呂に飛び込もうとするが…!)