>>841
どういたしまして。
ハハ、気にしなさんな。俺から誘ったんやし、いつも世話になっとるからな。
そうやのぅ…俺も腹いっぱいじゃ。
ああやって実物を並べられると、色々食べたくなってしまうのぅ。
ん?そうやのぅ、お前さんに分けて貰った抹茶のチーズケーキかの。
あまり抹茶ってのは食べたことがなかったきに。
そういう美里はどのケーキが一番気に入ったんじゃ?
(帰り道、伸ばされた恋人の手をそっと握リ返すと)
(横顔を見上げてくる視線がくすぐったくて、時折彼女の方を向きつつ)
(今日食べたお菓子の感想や、美里の作り方の分析などを話してゆっくりと街を歩く)

…な、美里。
腹ごなしついでに、ちょっと遠回りしていかんか?
(そして気が付けば、もう見覚えのある風景で彼女の家まで近い)
(このまま送っていっても良かったけれど、どこか離れがたい気持ちもあって)
(少しだけルートを変えると、以前も立ち寄った事のある公園へと美里を誘う)
(この時間の公園は薄闇に包まれて人影もなく、街燈だけが灯っていた)

【ん、良かった。俺も楽しいぜよ。】
【…公園にしようか俺の家に誘おうかと思ったのは内緒じゃ】
【色々聞いてもらっとるのは俺も同じぜよ。…プリ、急にどうしたんじゃ?けど、嬉しいぜよ】