……求めてくれるの、嬉しいの…。
…わ、私も………雅治君が……欲しかった、から…。
（だから平気、とはにかみながら小さく囁いて）
（ゆっくりと呼吸を繰り返し、恋人の体温を感じていると）
（次第に鼓動も呼吸も整ってきて、満足感と愛おしさで満たされる）
嬉しい、雅治君…。
ん…？ふふ、雅治君も。
（恋人の言葉に不思議そうに瞬くと、頬にかかった髪を優しく避けてもらって瞳を細める）
（じっと恋人を見つめ返すと、同じように頬に髪がかかっている事に気づき）
（そんな姿も格好いいな、なんて思いながら手を伸ばし）
（そっと指で耳にかけてみて、そこへそっと顔を近づけて）
…はむ。
（――いつも恋人がしてくれるように、甘く食んでみた。ほぼ無意識に）
【一緒の時間をいっぱいもらってるから、これ以上欲しいものなんてないよ】
【うん、私もいちゃいちゃしたい】