>>187
(密着してくる如月の様子を不審に思う艦娘はいない)
(この中で唯一の駆逐艦であり、子供のような存在なのだから甘えるのは当然だ)
(おかしいのはそんな如月を意識して、視線を逸らす男の方なのだろう)

(上目遣いの視線を感じ、腕に当たる柔らかい感触にどうしても意識してしまう)
(それを隠す為に早く立ち去りたかったのだが)
え……?
あ……ああ、そうだな……
それならば如月はこのまま移動ということで
(如月の言葉に驚くが、続いた説明はもっともで反論の余地はない)
(赤城や長門たちも納得している様子で、ここで反論しては不審に思われてしまう)
(如月の提案に同調して頷いてみせた男だったが、その頬を一滴の冷や汗が伝った)
(寄り添う如月を振り払うことなどできず、しかも密着している内に視線を向けると)
(微かに制服越しにブラ紐が透けているのまで見える)
(中破で服が破けた時に、ブラが見えたことはある)
(そうでないのに服越しに見る機会は無くて、その光景にまたドキリとしてしまった)

……わ、わかった
(思わせぶりな言葉で男の琴線を刺激しようとする如月)
(そんな如月の思惑を知らない男は、素直に反応してしまって)
(隠そうとしても隠せないほど、顔を赤くさせていた)
(部屋に入る前なら、誰かに見つかって騒ぎになったかも知れない)
(そう考えると、如月と部屋に一緒に入ったの救いだったか……)

ああ、構わない……
……っ、っ
(だが如月の仕掛けは部屋の中に入ってからが本番だった)
(如月に書類を渡し、自分は席に着いて事務作業に取り掛かろうとした男だが)
(海図を取るという如月の要望にすぐ了承したのがまずかった)
(代わりに取ると言えばよかったのだが、その前に如月が動いていて)
(すぐ横で、踏み台に乗って探し始めたのだ)
……
(視線を少し横にズラせば、裾のほつれたスカートが揺れるのが見える)
(角度的に中はどうしても見えそうにない)
(そのギリギリの状況が余計に、男の視線を吸い寄せていた)
(視線を上げれば、如月の胸の膨らみも輪郭が見えて、男の想像を掻き立てる)
(数秒、食い入るように見てから、机の方に目を戻して書類を見て)
(そして、如月が作業を続けていると見てまた盗み見て……の繰り返しだった)
(その間、如月が髪に隠れて様子を見ているとも知らず)

(座っていることでバレる心配もないという油断から、体の一部が膨らむのも抑えられず)
(上から如月が見れば、ズボンにテントが張り始めるのが見えたかも知れない)

【う、ぐ……い、いや、大したことは考えていないぞ?】