>>62
(お姉さんを未来と呼び捨てにしているのは、彼女を楽しませる少年の意気の表れだったが、
同時にそれは力強くも、微かにためらいを残している)
(本当にえっちな露出狂だった未来は今日は玩具だが、少年が感じたやさしく綺麗な
お姉さんでもある訳で――)
あっ……。
(名前をスマホで教えたあとの「浩くん」呼びに、一瞬固まり「で、デートなら自然、自然……」
と、つぶやきつつ、赤い顔をそむけて手を引く様は、あまりエスコートとして様になってはいない)
(待ってと言われて、ちょっと歩くの速すぎた?と、一瞬考えた後で立ち止まり、未来の方を見ると、
片手を取って歩き出したので当たり前だが、水色のコートは乱れてお姉さんの肌が見えそうで)
(……ま、周りに気付かれては……、いないよな、セーフっ……。
(確実に注目されてはいるものの、むしろ二人の組み合わせに注目が集まっており、
お姉さんのコートの下まで気にする人はまだいない様であり)
――!?
(ちょっと前かがみで近くに来た、未来の姿を見たら――)
(額に当たるお姉さんの唇、近くに感じる未来のえっちで優しい匂い――)
(かぁっと、赤い顔が更に赤く染まってしまい)

(……お姉さん、ああいうのずるい。)
(と、手を引く力を無意識に強めつつ、電気店に早足で歩き着く)
(歩く間に少し前かがみはなくなっていたが、振り向き見ると、未来のコートはかなり開いており)
(手に持っていたスマホで、未来を撮影しながら、未来のスマホに要求を飛ばし)
『まずは階段に行こう』『そこでコンビニの時みたいに脚開いて』
『未来のエッチな体触ってあげる』