………………ふう…。
(放課後。校舎の一角にある小会議室にて、プリントの類を仕分けしている)
(前日の雨から一転しての快晴で、窓こそ開けているものの)
(生憎冷房の類は故障しており、狭い室内には、うだるような蒸し暑さが室内に充満していた)

………………………。
(黙々と、淡々と仕事を続ける合間に、殆ど無意識状態でデオドラントスプレーを身体に振り掛けている)
(しかしレモンの香りのするそれで、汗の臭いを強引にごまかしても…汗自体が消えてなくなるわけでもなく)
(いつしか、白い夏服セーラーはじっとりと濡れ、肌が少しずつ透けて見え始めていた)


(…目の前のその刺激的な光景に、少年が興奮を覚えてしまったのも、無理の無い話ではあった)


【こっちをいやらしい目で見てるのを見咎めて説教している内に…みたいなのでいい?】