【はい、それでは書き出しますね】

…や、やぁ鍔姫。
(小さな町の外れにある屋敷の中、その華美な一室はアンバランスにも年頃の女性が喜びそうなものが飾られていて)
(その中心、如何にも高級そうなベッドに腰掛けて、部屋の主、ラジーが鍔姫を迎える)
(鍔姫を案内してきたメイドは、察しているのか微笑みを浮かべて部屋を後にして)

毎日ご苦労だな、今日も警護をよろしく頼むぞ。
(仕事の名目で呼んでいる以上、それっぽい口上を述べる)
(こんな小さな町で、警護を必要とする貴族なんていないのは明白だが)
…まぁ、そこではなんだ。
こっちに来い。
(そう言って、ベッドの自身の隣に座るよう促す)