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(耀が少女を抱き締めながら、その髪に頬を当ててくる)
(そのままでいると、時々耀が深く呼吸する音が聞こえる)
(最初は何なのかよく分からなかったが、耀と付き合っていくうちに、少女の匂いを嗅いでいる音だと分かった)
(少女がそれを知って嫌がったかというと、そうでもなかった)
(少女は耀が大好きだったし、好きな人に匂いを嗅がれる事で、少女自身の清潔さにも繋がっていた)
(いつ匂いを嗅がれてもいいよう、少女は以前よりもずっと身体のケアをするようになったのだ)

(今日もこうして、2人密着しながら夜のひと時を過ごす)
(サンドイッチを食べた少女は、いつもと違う味を感じていた)
(もしかしたら急いで作った事によって、味に差異があったのかもしれない)
(でも少女は、それを半ば本気で耀の優しさが味を変えてくれたのだと思っていた)
(少女の言葉に感動したのか、耀は呻くように話してくる)
うんっ、あたしも幸せだよっ
(サンドイッチを嚥下して、耀を下から見上げて微笑む少女)
(少し痛いくらい抱き締めてくるが、それにも耀の愛が感じられるようで心地よかった)
兄さんに食べ物を作れて、それを美味しいって言ってもらえて…それを兄さんの手で食べさせてもらえるんだもん。
(もっと嗅いでほしいというかのように、耀の身体に頭を擦り付ける)
幸せで幸せで、あたし…自分が怖いくらいだよ。

【はい、勿論アリですよ】

【では22時くらいまででお願いします】
【明日は友人と出かける予定が入ってまして、申し訳ありません】
【ただ遅くなる前に帰る予定なので、22時くらいからなら時間が空くかもしれないです】