女性がトイレに入って行く所を見送ったりはせず、だからと言って忘れたりもしない。
頭の中にはさっき見た光景の全てが鮮明に残っていて、それをオカズに使うつもりだった。
中年男性とすれ違っただけで、幸いにも個室は空いており、その内の一つに入るつもりでいた。

「……え?」

後ろから聞こえた声が誰のものか忘れる筈もない。
でもこんな場所で聞くとは思えず、振り返る余裕も無くて立ち止まるだけ。
背中に当たる大きくて柔らかな感触にもすぐには反応できず、遅れてそれが何か理解する。
心臓が一気に脈打つ速度を上げて顔が熱くなっていくのがわかる。
膨らみの感触はコート越しとは思えず、その下に着ている衣服越しなのは間違いない。
男子トイレになぜ?という疑問すら抱かず、女体の存在に気持ちを高揚させられていた。

「……っ。そ、それは……」

だが昂ぶる気持ちが急に止められる。
やっぱりバレていたのかと観念するのと共に冷や汗が滲むほど焦ってしまう。
清楚な雰囲気は何処へ行ったのか年上の余裕で囁く女性の手がズボンの膨らみを撫でると。
焦りながらも、その刺激に膨らみの内側で硬くなったものが反応し、体が快感を受け取ったことを示す。
女性の問いの言葉と指先に、一応は視線を追随させていくが、その先に何を言う気なのか。
何故だかわかってしまう気がした。

後ろへ下がった女性の体が離れ、誘うような言葉と共にコートが開く気配。
これ以上ない程の誘惑の香りが背後から漂ってくるのを感じ、それを拒める余裕は一切無かった。

「ぁ、あぁ……」

振り返った先に見た光景に、言葉にならない呻きのような声が漏れ出る。
感嘆とか驚愕とかその種の感情が入り混じった声を流しながら、女性の姿にただただ見惚れていく。
視線がまず向かったのは童貞らしく、女性の本丸とも言える下半身だった。
ハイレグカットの競泳水着に包まれた場所に熱い視線を送り、その両サイドから伸びるパンストに包まれた足にも向かう。
一見するとバニースーツのようなセットで、しかしそれよりも日常の雰囲気を漂わせながら。
やはり普通ではしない組み合わせがアブノーマルな魅力を放って見えた。
それから視線はお腹の上を通過し、舐めるように上へ上へと向かっていき、やがて胸を見て目を見開いた。
コート越しでも十分に大きさは伝わってきたが、水着に包まれただけの姿は余りにも窮屈そうで。
こんな大きさの乳房を目の前で、しかも今にも溢れ出そうな状態で観れるなど夢のよう。
(……夢じゃ、ないのか?)
現実味がなさ過ぎる女性の肢体をたっぷりと鑑賞してから、最後に見たのは顔だった。
図書館内では何も知らない素振りで、清楚な雰囲気を纏っていた美少女。
邪な気持ちを抱いてはいけないと感じる程に純潔であった美少女は今、卑猥な格好を見せつけながら微笑んでいた。

頭の中には再び以前見たAVの光景が浮かぶが、比べるのが失礼なほど目の前の女性は綺麗だった。
顔だけでなく体も、そしてボリュームもまた格別な物と感じられた。
そんな女性の目の前で、媚びるような笑みを浮かべながらも相変わらず美少女らしい顔を見つめながら。
指がズボンのチャックを下ろし、下着の前を開いて、中で膨らんでいたモノを外に出した。
用を足す時のような自然さで、ただし小便器は目の前にはなく、コートを開いた女性が立っているだけ。
飛び出した塊は膨らみから予想できる通りの長く、幹の太さも立派な逸物。
カリの縁に軽く皮が被っているが、根元を持って軽く引けばすぐに剥けて深い括れを見せつける。
色合いはまだ初々しさを残す明るさで、付け根付近に生える毛もまだ多くない。
そんな年齢の割に逞しいが、やはり年相応な面も残す怒張の切っ先が向くのは当然、目の前の美少女。
言葉にはしなくとも、貴女を便器として使わせてくださいと態度で示したようなものだ。

顔を真っ赤に染め、荒くなった呼吸を繰り返しながら、女性の顔を見、体を見てそれに合わせて肉棒の切っ先も揺らす。
特に集中したのはやはりハイレグ状になった競泳水着の部位で。
肉棒の根元を軽く掴んだ状態で足を前に動かして、更に近付けようとすらした。
本当に目の前にいるのか、夢じゃないのか、それすら危うくなるほどの非現実感を本当だと確かめるべく。
そして女性の大切な部分に競泳水着とそしてパンスト越しにグイッと亀頭を押し付ける。
張り詰めた亀頭の力強い弾力が、水着の感触とその向こうの柔らかさを感じ取れば。
本当だと実感するのと共に、とんでもないことをしたと自覚し、女性の顔を見つめながら後ずさって息を更に荒くする。