【はい、佳澄ですね、了解ですっ。では始めさせて頂きますね】


卑劣な策、そして毒を用いる高位の悪魔との戦いに敗れたシャインエンジェル・ナオ
彼女が目を覚ましたのは無機質な白い部屋


いつの間にか着せられていたのは黒いミニドレス、ゴシックロリータと呼ばれる類のもの
そこから伸びた太股は大きく広げられて
手術台のような黒い椅子の左右に用意された足受けに……
両手もまるでガッツポーズをするかのような体勢で顔の横に金属製の拘束具で固定されている
恐らく先ほどの戦いで力を削がれた今のナオでは強く抵抗したとしても
カチャカチャと音を鳴らすばかりで拘束を解くことはできないだろう

真っ白い天井、そこにはカメラの取り付けられた複数のアームが目に入る
そして……

「あら、やっと目が覚めたようですね?」

部屋の入り口から白いロリータファッションに身を包んだ少女が入ってくる
そう、先ほどナオに卑劣な策とともに毒を打ち込み彼女を捕らえた人物……

「ごめんなさい、下着がなければ寒かったかもしれませんね
寒いとか、暑いとか、"有機物"はホント不便なものです」

ふふと笑みを浮かべながら……

「でも大丈夫。もうナオさんはそんなこと感じなくてもいいのですよ
だってナオさんはこれから消えるんです、そしてその体は私の眷属に生まれ変わって……
二度と寒さも暑さも感じなくていい、"お人形"になるのですから」

そう言いながらナオの顔を正面からのぞき込み、愛撫するかのように
ニーソックスに包まれた太股に触れた