この日も一人の悪魔と相対していた。見た目はゴスロリ衣装に身を包んだ、どこか機械的な少女。
しかしこの悪魔は今まで相対してきたモノとはどこか違う異質な存在だった。
善戦するナオではあったが、彼女の巧み且つ卑劣な罠、そして毒をつかった戦術を前に等々屈してしまい…)
…うっ、…ううん、……ここ、は………はっ!?わ、私…意識を失ってた!?
な、なんやねんこれ!?動かれへん…それにこの服、私のコスチュームとちゃう…なんやこのフリフリしたの…!?
でも、天使の力は使える…?あ、あかん…なにが起きてるんや…。
(意識が戻るとそこは街ではなく、見知らぬ真っ白な密室。目の前には奇妙なカメラを備えたアーム状の機械が。
そして自分は戦闘で着用しているビキニアーマーではなく、なぜか黒のゴスロリ服。自分のサイズにあしらわれている様で妙にフィットした。
両手を頭の横にガッツポーズの様にして機械で拘束され、足元は大きく開かされ、同じく機械で拘束されていた。髪の色がマリンブルーの事から
装備品を全てはぎ取られたと思ってよさそうで。天使の力は行使できる為、試しに拘束を解こうと足掻くが)
あ、あかん……今の疲弊した力やとどうにもできそうにないわ…くそっ、一体なにが…って
あんたは…さっきの悪魔…!
(悪態をつくナオの前に、一人の少女が。それは先ほどナオがたたかっていたゴスロリファッションに身を包んだ少女で)
(目の前に現れたことでガシャン!と拘束具を鳴らす程度にもがくが動く事はできなくて)
(そして目の前でありえない事を言い放つ少女に憤りを覚え睨みつける)
なんで私があんたの眷属とやらにならなあかんねん!ていうかそんなんになる訳ないやろ!
それにこの悪趣味な服はなん……はうっ!?ど、どこさわって…や、やぁ…近づくなぁ…!
(躊躇なく近づく少女。妖艶な笑みで此方を見つめ、なんどもストッキングに包まれた太股を撫で上げてくる)
(一体この少女はなにをしたいのか。本当に自分を眷属、人形にするつもりなのだろうか。ともあれ今はこの場から
逃げるのが先決。そう考え必死で天使の力を集め拘束を振りほどこうと躍起になって)