………〜♪
(静かなキッチンに包丁の音、野菜を炒める音、そして鍋でシチューが煮立っていく音が響く)
…………よし!………多分……大丈夫、かな?
(完成したシチューの味見をしてうんうん、とうなずきながらつぶやく)
(コンロの火を止めると、早速彼を呼びに行こうと自分の部屋に向かう)

……ふふ、喜んでくれると良いなぁ。
(手料理を好きな男の子に食べてもらえる、そんな期待と不安に胸を高鳴らせながら…)
(がちゃり。芹が自分の部屋の扉を開ける)
………あ……あれ?千歳、くん……?
(てっきりゲームでもしていると思っていた芹は静かな部屋にきょとんとする)
…………千歳くん?寝ちゃった?
(もぞもぞとしている布団に気がつくと、その布団をくい、と引っ張り、彼の姿を見る)
………へ……?千歳、くん……?
(布団の中に居た千歳くんがギュッと抱いて顔をうずめていたのは、今朝抜いだセーター、そしてスパッツ)
(その姿に芹は目を丸くして、思わず言葉を失う)