しばらくして二人の乗った車は、とあるホテルの駐車場へと入った。ここは明智が良く利用しているらしく、フロントの係員とも顔馴染みである様だった。
そのホテルには、高級なリストランテが最上階に在るらしい。だが、そんな場所に制服のままで大丈夫なのかと、さすがの美雪も訝しがってしまう。
「ふむ、確かに・・・・では、その前に着替えましょうか」
「え?」
明智にエスコートされるがまま、美雪はホテルに在るブティックに連れて来られる。そこで明智は店員に指示を出し、美雪を試着室へと入らせた。
「あ、あの・・・ちょっ・・・」
「あら〜、お客様・・・スタイルがよろしいんですね〜。せっかくですから、薄くお化粧もしてみましょうか・・・」
「え?・・・ええっ!?」
試着室の中で、美雪は半ば強引に店員に着替えさせられていく。突然の状況に混乱している美雪は、どうやら店員にされるがままになっている様である。
しばらくして試着室のカーテンが開かされると、その外で待っていた明智は、思わず感嘆の声を上げた。