「ほお・・・・これは素晴らしい」
明智の目の前に、薄いピンクのドレスを纏った美雪が現れた。肩や胸元が大きく開かれた大胆なデザインのドレスは、想像以上に美雪に良く似合っていた。
その大きな胸の谷間には、明智が選んだネックレスが輝いており、男を誘惑するには効果が覿面過ぎる程に目立っている。
そして戸惑いを隠せない美雪の顔にも軽く化粧が施されており、ぷっくりと瑞々しい唇にも淡いルージュが引かれていて、普段の美雪からは想像出来ない程の妖艶さを醸し出していた。
しかし、そんな中にも少女らしい愛らしさも感じられ、改めて明智は美雪に魅了させられてしまっていた。
「あの、明智さん・・・困ります。・・・私・・こんな・・・・」
こんなにも胸元が大きく開かれ、谷間がクッキリと見えてしまっている大胆なドレスを着させられ、美雪は恥ずかしそうに身じろぎしてしまう。
もっともドレス自体、着慣れていないのだから無理も無いだろう。しかも化粧までされてしまい、もう後戻りも出来そうにはなかった。
「綺麗ですよ、七瀬さん・・・すごく素敵です」
「あ・・・ありがとう、ございます・・・」
明智の讃辞を聞かされ、美雪はカアアッ・・と顔を真っ赤にさせて俯いた。顔が熱い。胸もドキドキと高鳴ってしまう。女性を悦ばせる方法に長けている明智にとって、また少女である美雪は容易い相手なのかもしれない。
そんな明智は紳士的な振る舞いで美雪をエスコートし、最上階に在るリストランテへと向かって行った。