(はぁ……今日は疲れちゃった。はじめちゃんったら、あんなにするんだもん///////)
花火も終わり、友人達と別れた美雪は、先輩が用意してくれた部屋に居た。シャワーを浴びて着替え、ベッド腰を下ろし、濡れた髪を乾かしながら思う。
(せっかくの旅行なのに、何だかちょっと寂しいかな…)
しかし、親切心で自分の為に部屋を用意してくれた先輩に悪いと思い、美雪はゆっくりと床に就く事にした。すると、そんな時……。

コンコン……

ドアをノックする音が聞こえた。
(…も、もしかして、はじめちゃんかな?//////)
美雪は返事をすると、そっと扉を開けた。すると、そこには優しく笑う先輩の姿があった。
「ど、どうしたんですか、先輩?」
「すまないな七瀬、こんな時間に突然……悪いけど、ちょっと付き合ってくれないかな?」
そう言う先輩の手には、ワインのボトルとグラス、そしてオツマミらしいスーパーの袋があった。
「一人で飲むのも、ちょっとつまらないし……いいだろ♪」
「もう、しかたないですね」
自分の為に、この部屋を用意してくれた事もあり、美雪は苦笑いしながら先輩を中へと招き入れた。
「ありがとう…それじゃ、おじゃましま〜す♪」
先輩は部屋の中に入ると、美雪に気付かれない様に扉に鍵を掛けてしまった。