「七瀬も、ちょっとだけ飲みなよ…」
「えっ…?」
適当な所に座った先輩は、スナック菓子を広げ、美雪に缶酎ハイを手渡した。
「ジュースみたいなモンだし、少しぐらいなら平気だって」
そう言うと、先輩は美雪の手に持っていた缶に乾杯すると、一気にビールを飲み干していく。その飲みっぷりに美雪も少しだけならと、酎ハイの缶を開け、そっと口をつけた。しかし…この一口がいけなかった。
「あ…美味しい」
「だろ…これって俺のお気に入りなんだよ」
先輩が薦めただけはあり、口当たりも良く、飲みやすい。それからは先輩と談笑しながら、お酒を飲み続けていく。
いつの間にか美雪は、先輩から渡された缶酎ハイを飲み干し、それとは別に渡されたカクテル缶も空になってしまっていた。久し振りの酒だという事もあり、つい美雪は油断して飲み過ぎてしまった様だ。
「なあ七瀬…俺、絵を描いてて思うけど、七瀬は本当にいいスタイルしてるよ。今日だって浴衣姿……い、色っぽかったし//////」
そう言って、美雪を見つめる先輩。だが、美雪の様子が少し変だった。
「クスクスクスッ…やだあっ、先輩ってばあ……何言ってるんですかあーっ///////」
「え?」
ふざけた様な美雪の受け答えに、驚く先輩、すると、美雪は真っ赤な顔をしながらゴロンと寝そべってしまう。
「あれ?…な、七瀬?」
「んん?なんですかぁ??せんぱ〜いっ/////」
美雪の目はトロンとしている。少し酎ハイを飲んだだけだというのに、どうやら酔っ払ってしまったらしい。多少はだけた浴衣からは、ふくよかな胸の谷間やムチムチの太ももが覗いていた。