「ああ、ちょうどいいや……実は美雪ちゃんに用があったんだよ」
「え?…あたしにですか?」
「うんっ。この旅行中に、どうしても美雪ちゃんにして貰いたい事があってね」
「悪いけど美雪ちゃん、ちょっとオレ達の部屋に寄ってくれるかな?」
「あ、でも…同室の娘達が待っているので……」
「大丈夫、すぐに済むから」
そう言うと、先輩部員達は美雪を自分達の部屋へと案内する。
「は、はい……分かりました」
待っている同室の娘達が気になったが、「すぐに済む」と言う言葉と、先輩の頼みを断るのも失礼だと思い、彼等に従う事とした。

こうして先輩部員に頼まれた美雪は、訳も分からず付いて行く事となった。これから、どうなるかも知らずに……。