神妙な面持ちで頷く眞希。
「じゃあラストは彩ちゃんが五十音決めて…」
大学生から携帯を受け取る。バッグの掛かる彩も真剣だ。
(ちょっと眞希がかわいそうだから、緩いの選びたいけど…
傾向から考えて頭文字がゲームの名前になるから、
楽なのはキスの「キ」か、ちゅーの「ち」、あとは接吻の「せ」くらいかな?
でも「せ」はセ●クスがあるし、「き」は騎乗位かもしれないし…「ち」はチ●ポもあるし。
ん〜…「ち」が一番ましかな?眞希はまだ処女だし。第一ミニゲームでセックスはないよね?
最終的には勝たせてもらうけどね。)
「えっとね〜…文字は……「チ●ポ」の[チ]!」
クリックと同時にゲーム名、ゲームルールが画面に出る。
「ゲームは[チュー!チュー!トレイン!]…ルールは女の子が男子に順番にキスをしていく。
但し…、一人が唇にキスをしたら、次の人はディープキスをするなど、
別のキスの仕方をしなければいけない。さらにディープキスの後に、唇にキスをするなど、
一般的に難易度が下がるキスはできない。
グレードアップしているのかは、男性側に一存する。
最初のキスは十秒…次はプラス十秒で二十秒、と十秒ずつ時間を増やしていく。手を使う事は出来ない。
つまり、キスのグレードダウン(男性側に一存)、
既出のキス方法、キスが思いつかない、
時間以内にキスを止めてしまう、手を使うのいずれかで負けになる。
……画面のスタートを押せば、十秒、二十秒……とメールで時間を知らせる。…だって」
(これなら眞希も大丈夫かな?)
「じゃあ…俺はココに立ってるから。一分後にスタート押すから、それまでにアイデア考えといて…」