感想
ああ、二次元の新作か。ヒロインを苛めることに定評のあるトコは凄いねえ。…え、違うの?
というわけでイチャラブの全く存在しない、姫様と国の民を踏みにじることに特化した作品。鬼畜すぎて浮いている。
挿絵はたわしこと「うるし原智志」 他作でも酷かったが、今回も枚数は揃っていても酷い出来。
構図はまあいいとしても、トーン仕上げがない。ボテはあるものの、一番しっかり書いてあるのがサンプルのギロチンシーン。
生首描くより先にすることがないだろうか…

さて展開は、理不尽に襲われた姫と国家の崩壊劇。
現れた驚異に対抗することも出来ず、待ち受けるのは陵虐の果ての精神崩壊のみ。
モブが犯されたり、騎士が苦悩と絶望と筋違いな怒りをレナに向けながら死んだり、異形に犯され発狂する民達などの描写がしっかりある。
人の好みにケチ付けるのは何だが、これで興奮してたらちょっと頭おかしいと思われそう…

そして主人公で驚異存在であるグリード、自身に芽生えた感情の模索として戯れに殺したり犯したりするくせに、妙にペラペラ喋る。
中途半端に意思があるのに一切が気まぐれで無慈悲。全くもって感情移入が出来ない鬼畜外道。
姫に対しても愛情ではなく「如何に弄んで壊して長く持たせるか」という発想であるため始末が悪い。
そのくせ姫が投げやりになると「反応が悪い」と愚痴り出し、終盤も持て余して飽きたら捨てかねない態度。
特典のようなツンマゾ調でギャグ作品ならばまだ良かったのに… そんなラブコメがあった気もするが。

Hとしては取引を盾に〜としつつ踏みにじる展開が多い。
要素としても母娘、ギロチン処刑、モブ陵辱、異形姦、ボテと盛りだくさん。
過程にしてもオチにしてもレナを追い詰め壊す事が目的なため、だいたい酷い目に遭って終わる。

総じると、ナポレオン文庫時代の姫様陵辱作品レベルに先祖返りした作品。
一番の問題は、これがえすかれでもなくサンプルでもわからないくらいの鬼畜特化作品であることだろう。