それからは、激しい性行為が延々と続く。
「あなたぁ…あなたぁ…」とすすり泣くような甘えた声で
自らキスを求め、卍の手管に翻弄され乱れまくる妻の姿。
これまで「あなた」と呼ばれていた男は
何も考えられないまま、何もできないまま
真の夫婦のようにピッタリと息の合った
2人のセックスをただ見つめ続けるだけだった。

「お、そろそろとどめだな」
隣の男が身を乗り出して興奮した声で言う。
卍は観客に唯子の全てが隅々まで見えるよう、
大きく股を開かせた背面座位で責め立てる。
汗で濡れた艶やかな肌、舌を出した蕩けた表情、
背後から荒々しく揉みしだかれる豊かな乳房、
恥ずかしいまでに乳輪ごと勃起した乳首、
毛がないのでピンと屹立したクリトリスまでが丸見えだ。
割れ目を押し広げて、巨根が烈しく出入りする。
「ホラ、今日も中出しされますよ、あの女。
旦那持ちだってのに、妊娠が怖くないんですかねぇ(笑)」
暁年には隣の男の揶揄さえ、もう耳に入らない。