麗子は私学ナンバー1の東都大学医学部を主席で卒業した後、ケンブリッジ大学医学部留学を経て
東都大学の正式医師となった。
 麗子は、大学創設以来歴代トップの美貌とスタイルと知性を持った女医と評判であった。
 毎日のように交際を申し込む独身医師や大学院生や医療業界の大物たちであふれていたが麗子はその気はまだまだなかった。
 麗子は誰にでも優しく親切で大学病院で患者から最も人気ある医師だった。

そんな麗子は日々忙しく、同じ大学の不細工な60歳独身医師と同じく陰湿で有名な40代事務課長と薬剤企業の悪徳幹部に狙われているとは知る由もなかった