「僕には雪女なお姫様がいます」
青橋由高/HIMA
登場人物
−四位 涼太郎:主人公。高校進学を機に地元を離れ、大学に合格したのだが… 18歳。
−白金 ユーリヤ:雪守村にあるホテルとリゾート施設の支配人。21歳。
銀髪に青い目と日本人離れした外見だが、思考は日本人。
涼太郎とは幼なじみで、ガキ大将のような行動で振り回していた過去がある。
−雪女:雪守村に住み着く種族。人間との交配が進み外見も日本人そのものだが、雪を降らせるなど多少の妖力を持つ。
常人より体温が高く冬場には強いが、夏にはバテている。
あらすじ
都会での大学受験にことごとく落第し、かろうじて地元の大学に滑り込んで出戻りをしてしまった涼太郎。
その地元・雪守村では、幼なじみにして初恋と因縁のある相手・ユーリヤが待ち構えていた。
彼女を見返し一旗揚げようと高校三年間を離れて過ごしていたのだが、結果はそれもならずの都落ち。涼太郎の精神はブルーであった。
一方ユーリヤは久しぶりの再会に嬉しさと拗ねと強がりの複雑な感情があったが、一つ深刻な悩みも抱えていた。
「雪女の姫を、消す」
殺害予告とも取れる物騒な脅迫状や不審な影に対して密かにボディガードを頼まれる涼太郎。
そこはかとない茶番臭も漂う中、二人の仲は深まっていく…