和三夫は間近で二人のやり取りを見ていて、怒りと同時に悲しい気持ちになっている。
そんな彼に気付かない二人は、リング上で身体を密着させ合っていた。

「オッパイとお尻のハリ、見事だよ^^」
「君が独身だったら、間違いなくプロポーズしてた」
「リング上で射精しそうになるのは初めてだよ」
男はレイラの身体に触れながら、タイツの中で一回目の射精をした。

試合をいったん中断させ、ティッシュで出したものをふき取ってから、男は再びレイラと相まみえる。
和三夫は男に対し激しく嫉妬するが、自分の貧弱な身体で勝負してもまず勝ち目はないので、仕方なくそのままリング下で試合を観ることにした。
レイラのジャンピングニーやスープレックスをしっかりと受ける男。
終盤にはヒップアタックやニールキック、ヒッププッシュなどのセクシーな技も披露。
助走をつけてのヒップドロップを顔面に放とうとしたところで時間切れとなった。


レイラの控室に先乗りする和三夫。
ところが、レイラがなかなか戻ってこない。
心配していると、なんと彼女が先ほどの男と一緒に入ってこようとしたので、やむなくクローゼットに隠れてその様子を伺うことにした。

二人のやり取りを隠れながら聞いていると、二人がかつて師弟関係だったことが判明。
男が彼女のプロレスでの成長と、見違えるほど美しくなったことをねぎらう。
今は離婚して独り身だという男が試合中の格好で、和三夫が見ていることに気付かないままレイラを抱きしめた。

「君に夫と子供がいることは知ってる。でも、君を死ぬほど好きな気持ちは変わらない」
「本当なら一緒にシャワーを浴びて、そのままベッドインしたい…でも」
「一線は越えられないから、このまま立ち去ることにするよ、ありがとう」
そう言ってレイラから離れ、男は立ち去ろうとする。

「待って!」
レイラが男を呼び止めた。