いずれにしろ、彼女が彼の父親を、今でも深く愛している事は、彼女の行動を通して彼にもよく分かりました。
なぜなら、ママは、どこから見ても、飛びぬけてセクシーな女性で、ストリートを歩けば、
必ず、老いも若きも男性は振り返るような女性だったのにもかかわらず、彼女が新しいパートナーと一緒の所を
見た事などなかったからです。もっとも、僕が知らないだけだったのかも知れませんが、少なくとも、
僕が見える範囲で男性の影がちらつく事は、まったくありませんでした。僕にとって、その事が良かったのか、
悪かったのか…案外、素晴らしい人格を持った新しいパートナーや、僕と気が合う再婚相手を紹介されたら、
それはそれで、上手くいっていたのかも知れません。