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高校の放課後から…ここまで、フェリックスの過去の時間は、次のようなものでした。

ビックリ!ビックリ!ビックリ!ビックリ!ビックリ!ビックリ!
僕は、いったい、何をしているのでしょうか?
授業を早めに抜け出し、コスチュームに着がえる時、彼は少し麻薬を飲んでいるような気分でした。
もちろん、真面目なフェリックスは、これまでに麻薬も、お酒も飲んだことはないです。
だから、もちろん、彼のそれは本当の比較ではありませんでした。

しかし、それは魔薬を飲んだかのように感じました。
その感覚は、ゴムとナイロンが彼自身の周りに、ピッタリと、キツク張り付いて
彼自身の体をデザインし、彼を型にはめて鋳造成形している様な…異様な感覚。

そして、何よりも驚いたことに、彼のチンポは岩のように勃起してしまい…
その事によって、爽快な突進力が、彼の心を満たしていたという事実でした。

彼はもうフェリックス・サトーというだけではありません。
彼は…彼はポリマスでした。
スーパーヒーロー。
その異様な興奮が彼の体、全体を包んでいたのでした。

そして彼は気が付かなかったかも知れませんが、マスクとコスチュームを身に着けている事から来る、
その奇妙な麻薬のような濁った陶酔感と、うぬぼれ感は、彼に大きな積極性と、
彼が考えていたすべてを抵抗なく、しゃべる事を、彼に始めさようとしていたのでした。

それから、彼は指定の待ち合わせ場所に行くまでの、道のりで、
いくつかの非常に、気まずい厄介な時間を過ごしました。
なぜなら…
その超高層ビルはセンチェリーシティーのミッドタウンの中央にそびえ立っていましたから。