ポリマスの両膝が離れた時に、彼女を壁に拘束していた金属がカチャっと鳴り、ブッツリと切れた。
そして、彼らを解放した。
ポリマスは最後の1秒で、彼女を背後から抱えたまま、クルリと向きを入れ変え、
背中をその壁にぴしゃッと押し付けるような体制にして床に座り込んだ時、フ―っと大きな息をついた。

レディージャスティスは今、彼の膝の上で尻もちをつき、彼の胸の中へ、力なく、崩れ落ちて、
背後にある彼の首に、彼女の右手を精一杯、後ろに伸ばし、しがみついていた。
彼女は激しくあえぎ、大きな胸が、汗で染み込んだコスチュームの下で上下していた。

彼女の赤いケープは、彼女の肩の周りに、しわくちゃになって絡み付き、束ねられ、
彼女の背中に対して、小さく巻き上げられていた。

しかし、彼らの下半身は、まだ、完成された合鍵のように、背面座位の形で結合されたままだった。

どういうわけか…彼らが繋がった性器と、マスクをした顔以外は空気に肌を触れさせずに、
コスチュームを着たままでいる事は、彼らの親密さを、より親密にしただけだった。

ポリマスは、ゼイゼイと激しく、あえぎながら、首を前方に、ガクリッと垂らした。
…レディージャスティスの首筋に向かって。


「ホ…聖なる…天にも昇る、セックス…だったわ」 彼女は、彼に囁きました。

そのあと…
二人は黙って座っていた。

沈黙が広がるにつれて、お互いの心臓の鼓動は、ゆっくりになりました。
性欲は、徐々に薄れていきました。
欲望…そして、おそらく、他のもっと何かは…背景に放熱し、しだいに消えていった。
それにつれて、彼らの現実がリアルに感じられ始めました。