彼女が再び目を開けた時、ポリマスが笑顔で彼女を抱きかかえていました。
彼の顔には傷ひとつなく、ピカピカのコスチュームを身に着けていました。
不思議な事に、レディージャスティスの身体にも痛みがなくなっていました…ふと見ると、。
黒焦げになったはずの彼女と、破り捨てたはずの銀コスチュームは完全に復元されていました。
彼女は彼女の息子の腕の中で、言いました。
「私の坊やは、一体、どんな魔法を使ったんだい?」
「以前、ママに話した時、僕の力は無生物にしか通用しないって言ったんだけど、試してみたら、
何故かママには効力があった。遺伝なのかな?」
溢れる涙とともに、レディージャスティスは彼を強く抱きしめた。
「おお、愛してるわ!マイ、スィート!」
この時、フェリックスは、まったく知りませんでしたが、
彼女が命を取り留めた理由は、彼女の体内に彼の生きた精子が大量にあったおかげでした。
フェリックスが、続けて言いました。
「それからねママ、ママはこれでもう、通販サイトで高級化粧液の為に大金をつぎ込まなくて済むよ、
僕がママに触れている限り、ママの身体は38歳のまんまさ、永遠に38歳だよ!」
「ったく!フェリックス!38歳、38歳て何度もうるさいよ、レディーに年齢の事を、
言うもんじゃないって言ったろっ!」
彼女の髪の毛も、言葉遣いも、以前のそれに戻っていました。
「まあ、大変!私達どうしましょう?」
スーザンは彼から慌てて、パッと離れて立ち上がり、囁きました。
だって、それは…ガヤガヤした話し声が隣の家々からやってきたからです。
そこには、彼の同級生達がぞろぞろと、通りに出てきた姿がありました。
他のマスク達も、すべて外れていました。