「息子よ…………………………私は、避妊しています」
「だから?…」
フェリックスは、彼女を、じっと見つめたまま、彼のTシャツを引き剥し床放り出した。

彼の笑顔は生意気だった。
「僕にたっぷりと、ママの中に出して頂戴って言いたいんだろ?ママ」

ママは、カクカクと、無言で何度も頷いていた。
気が狂ったように。

フェリックスはジーパンを全て引き吊り降ろし、それを乱暴に蹴りだした。

彼の男根は自由に飛び出して大きく、左右に揺れた。
そして、その光景を、目を大きくひん剥いて、彼のモノを見つめていた彼女が…
「ンヒィーッ」
ブタのような、大きな鼻声を放った。
非常に熱望した調子のあえぎと共に。

それから、フェリックスは、恐ろしいほど腫れ上がった男根をゆらゆら揺らしながら、
ベッドの上を這いあがった。

彼の全身は、それが燃えているように感じた。

今の、彼には、彼の心の中に、ずっと有った、彼の近親相関の禁忌に関する
常識や正しさに対する事の全て事…その道徳心や、その恐怖心が、ずっと彼方に飛び去っていた。

しかしそれは、とてもクソいい感じでした。
彼は、今、彼女の腹に、そして彼女の胸に、敬虔なるキリスト教の信者が
礼拝堂に向かうような気持で、尊敬を込めて、敬愛のキスをした。