‪23.
……母さん、今、どんな顔してるんだろう……

母はどのような気持ちで、自らの下着を下ろそうとしている息子と夫を見下ろしているのだろうか。
ショーツを脱がすことに集中している明文からは、
ベールに遮られた母の表情をうかがい知ることができない。

……あいつも、こんな感じだったのかな……

これより母は息子の自分に手を引かれて若い夫に嫁ぐのだ。
そこで明文は見届けなければならないのだ、母が別の男のものになる姿を。
ふと、明文はキヨ子の息子だった幼馴染の友人のことを思い出す。
友人は自分の母親であるキヨ子をどんな気持ちで明文の元へ送り出したのだろうか?
友人の母嫁も母嫁衣装で文恵の嫁出しを手伝いに来てくれているのを見かけた。
当然、友人もお祝いにかけつけてくれているはずだ。
明文の家と友人の家はごく近く、その友人の母であるキヨ子とは幼少の頃より顔見知りであった。
地域の集まりに母嫁衣装で参加するキヨ子を、幼い明文はよくじっと見ていた。
胸もお尻も晒して働くキヨ子は、そんな明文をイヤな顔をせず、にっこりと微笑みかけてくれた。
今思えば、それが性の芽生えだったのだろう。
それからというもの、明文は友人の家に頻繁に遊びに行くようになった。
明文を出迎えてくれる普段着のキヨ子にも幸せを感じたが、
町内会の集まりなど特別な日にキヨ子の母嫁衣装を目にすることは特段の喜びだった。
やがて成長して自慰を覚えた明文は当然のようにキヨ子をオカズにした。
無論、明文も普通の少年である。
グラビアアイドルやアダルトビデオを見て興奮することもあった。
しかし、フィニッシュはいつも母嫁衣装のキヨ子だった。