三:今回唯一の"ガチロリ"と言うべき作品。前半は同人誌のまとめ、後半はLO掲載分である。少女漫画っぽい画風で、やや人を選ぶところがあるかもしれない。
ストーリーは強姦がメイン。同人部分で救いのないendが目立つのに対し、LO部分は異常な状況でも救いを見出すようなendとなっている。
印象的なのは『清純JC初援交02』で、行為後に罪悪感が芽生えたJCに対し、竿役はなんと「君が売ってるのは体じゃなく尊厳、君の尊厳の値段が8万円」と追い打ちをかける。
この主張に賛同するかどうかはともかく、セックスの"意味"が焦点化されるのはロリエロの一つの醍醐味だと思う。

四:帯に"都合のイイ子はお嫌いですか?"と書かれるほど、登場する女の子は最初から好感度MAXで全力ご奉仕体制である。
設定上の年齢の割にロリっぽい顔で基礎点を確保しつつ、両頬をさすられてぞわぞわしちゃうとか、制服のリボンなどを首にかけたままヤるとか、口内射精時に引いた構図を使うとか、細かい所で点数を稼いでいくような単行本だった。
ワニ系にありがちな「肌テカテカ、汁まみれ」を回避しているのも高評価。

五:コミック高のレーベルとして発売されているが、コミック高ではなく電子雑誌アナンガランガに掲載された作品。
成り行きで同じ部屋に住むことになったオッサンと女子高生の生活を描く長期連載で、ストーリーの激しい起伏で盛り上げるというよりは、じっくりとカップルが惹かれる様子を描いていく作風である。
エロ漫画なので当然毎話ヤるというノルマはあるのだが、前フリに10ページ近くを割くことで自然な流れでエロ展開へと繋がっていくのが良い。
「女性向けエロはコース料理、男性向けエロはドンブリ」という例えがあるが、この作品は例えるならドンブリの前にサラダがあるようなイメージだろうか。
エロ描写も前フリに負けておらず、女子高生らしい適度な肉つきを柔らかな線とトーンで表現し、萌え系フェイスに反してリアリティの高い描写に仕上がっている。