「例えば、さ、クラスメイトとすれ違った時、おっさん自信もって「彼氏です」って挨拶してくれる?」
「す、するよそれくらい」
「嘘だね。目をそらして、猫背になって、他人の振りしてそそくさと立ち去るね。そんでタバコ吸いながら「あいつにはあいつの青春があるんだなぁ」とか独りごちて、オナニーするんだろ?」
「う…」
「まぁ確かに、今のおっさんを彼氏と紹介するのは私もキツい。
いや…私は好きだけど…それが誰かに通じるかは別問題なわけで…。薄毛も贅肉も汗臭さも……私は、好きだよ…」
「そ、そうなの?」
「しょうがないじゃない、大好きなんだから!!(逆ギレ) 
…でも、世界にいるのが私達二人だけでない以上…やっぱ、私、おっさんには一般的な意味でそれなりに格好良くなってほしい」
「それなりでいいんだ」
「格好良くなられすぎると…他の女がよってきてウザいから…」
「…可愛すぎるんですけど、その反応。いーよ、なってやろう、格好良いおっさんに、ナイスミドルになってやろうじゃないか!!」
「そこそこっ! そこそこでいいんだからっ!!」
みたいな?