ちなみにあれだ。突然こんな話をぶっこむのもどうかとは思うのだが

エロゲというのは極めて優れた表現手段なんだよ
そのことは、創作者ならば多少なりとも意識しておいた方が良い
知っているかどうかでだいぶ、話の前提、スタート地点が変わってしまう

エロゲにはまずキャラクターの絵がある。背景の絵がある。そして、BGMがあるんだ

それにより何が可能になるのか?
――情景描写を極端に省いて、キャラクター同士の会話の割合を極端に増やし、引き上げることができる


小説はエロゲではない。では何が必要になる?
キャラクターの絵、背景の絵、BGMが必要になるんだよ
正確にはそれに相当する、代替物となるテキスト。文章が必要なんだ

キャラクターの魅力を引き出すには何が必要か?

それは、キャラ同士を会話させることだ。エロゲは文章における会話量を極端に増やすことによって
ヒロインとの会話を通じて仲良くなり、ヒロインを魅力的だと感じていけるようになっている

だけど小説でそれをやると失敗する
エロゲにおいて、他の要素に頼ることで補っている部分を省いてしまうと
読者は作者が脳内に思い描いている情景を想像、共有することができなくなる


だからこそまず最初にエロゲが優れた表現手段だということを客観的に認めたうえで
どこにどれだけの文章量を割くのか、真剣に悩んで割り振る必要がある