鑑定でハズレ認定された神剣が、元の場所にずぶりっと刺し直されていた。
 予想外の抵抗感に、む、と唸った男子が強引に力を込めて、ずぶずぶと押し込んでいく。
 元々先っちょだけが刺さっていた剣が柄元まで埋まると、闘技場が一度大きく揺れたような気がした。
 まるで断末摩の悲鳴のような呻きが地の底から響くと、揺れも呻き声もフェードアウトしていく。