セリヌンティウスはメロスに言った。
「メロス、君はまっぱだかじゃないか」
 二人はそういってひしと抱き合った。

 王はやがて静かに二人に近づき、顔を赤らめながら言った。
「どうか、私も仲間に入れてくれまいか」