2001年 7月12日 心に染みた言葉。
■ お天気
はれ
先日某ニュース番組で痴呆老人のケアについてのドキュメントをやっていた。
特養や老健施設とはちがったケアを、ということでグループハウス(だったかな?)での痴呆老人の生活を追ったものだったが、その中で介護の方がごく自然なシチュエーションの中で「あの世ってどんなところかな?」と話しかけた時、その場にいたお年寄りの一人がこう言った。

「誰も戻ってこないから...いいところなんでしょう」と。

テレビをなんとなく観ていたワタシと同居人はハッとしたね〜。
ああ、そういう捉え方があるんだ、そう考えたら死ぬという事は怖くないのかな...と。また、死んでいったワタシや同居人の親族、仲間も今はあの世で幸せに暮らしてるのかな...とか。
なんだか「死」というものへの考え方が変わる一言だ。救われた、ような気がする。

ワタシにとって、このどこの誰かもわからない痴呆老人の一言は、とても心に残る、そして考えさせられる言葉でした。

お年寄り、侮り難し、だ。