室堂一馬のもとで武者修行をする為、己の男気を体を張って証明した大吾。
…その命がけの交渉から二日後…
いよいよ大吾の地獄のような鬼修行が始まった。
それは、文字通り鬼をも目を背くほどの凄まじいものだった…

「鬼ノ山部屋の修行なんてものじゃない」
…室堂の言葉通り、その常軌を逸した修行の数々は、もはや拷問と呼んでいい程のものだった。
そしてそれは、夜明けとともに始まり、日が沈むまで続くのだ…
果たして大吾はこの修行に耐えられるのか…この時点で室堂にもそれはわからなかった…
それはこの「西川大吾」という男が「特別」な男であるからに他ならない
戦友、西川大三郎の息子として幼い頃から修行を積み
始めから戦う宿命を背負ってきた男など室堂にとっては初めてなのである

だが、室堂のそんな懸念を払拭するかのように、大吾は驚異的な体力と根性で次々と地獄の修行をこなしていった……
そう、大吾にとって、この修行は男として、鬼ノ山部屋の一人として、そして西川大三郎の息子として、耐えなければならない道なのだ……
そして、日が落ちた後、さらに凄まじい試練が大吾を待っているのだ。
…目を覆う程のおぞましい残酷な試練が……

それは、拷問試し。
あの拷問試しを毎晩受けるのだ。
その拷問の激しさは鬼ノ山部屋での拷問を遥かに上回るものだった……
桶一杯の糞を喰わされ、皮が裂けるまで鎖で打たれ、チンポを串刺しにされ、締めあげられ、そして吊され…
その激しい拷問は夜明け近く迄続く………